ミスター一家に横たわる、根深い問題

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 1月3日に放送された『独占! 長嶋茂雄の真実〜父と娘の40年物語〜』(TBS系)では、長嶋茂雄(78)と次女・三奈(46)さんが初共演をし、話題となった。

 しかし、父の後を追って野球選手となり、現在もテレビのバラエティで活躍する長男・一茂(48)は、2時間半の番組の中でエピソードどころか名前さえも紹介されていない。長嶋茂雄が巨人の監督であり、選手として息子・一茂が在籍していた時代を丁寧に描いたVTRであってもだ。

 1月13日発売の「FLASH」(光文社)では、三奈さんと一茂の確執を報じている。なぜならこの番組は「長嶋茂雄」の商標権を持つ三奈さんが代表をつとめる「オフィスエヌ」の協力の元、成り立っているからだ。

確執の始まりは2009年の一茂による資産売却

 兄妹の確執の始まりは2009年までさかのぼる。その年に、一茂が福井県の資産家に長嶋家ゆかりの品々を、勝手に売却したのだ。このときに一茂が売却した長嶋家関連商品の総額は、億はくだらない。当然、家族はその行為に反発をしたが、その直後さらに問題が起きる。

 三奈さんが代表をつとめる「オフィスエヌ」の「長嶋茂雄」の商標期限が切れたタイミングで、一茂夫人が代表を務めていた「ナガシマ企画」が「長嶋茂雄」の商標を「オフィスエヌ」にことわりなく登録したのだ。

「長嶋茂雄商標登録問題」として知られるこの問題は、「オフィスエヌ」の猛抗議で弁護士同士の協議の後、「オフィスエヌ」に商標が戻される結果になった。これにより、兄妹間の確執は決定的なものとなった。

対立の発端には、一茂夫人の影も

 資産売却に端を発する一茂と三奈さんの対立だが、この件を以前に取材したライターによると、

「一茂さんにとってみれば、自分の父親の物を長男の自分が売却しても、別に悪くないではないか? という考えです。三奈さんは、当たり前ですが、それは明らかにおかしいではないかと、一茂氏に対して根深い不信感を抱きました」

 では、いったいどうしてこんなことをしてしまったのか。

「一茂氏は、当時お金が必要だったと言われています。そして、父親の物であるから、売っても問題はないと思ったようです。まさか、このような問題に発展するとは想像もしていなかったでしょう。長嶋茂雄氏のDNAを受け継ぎ、少し常識離れした一茂氏が考えを改めなければ、三奈さんと和解することは難しいですね。二人とも、父親思いという点では同じですが、価値観がまったく違いますから」(前出のライター)

 確かに、バラエティで見る一茂は、ミスターのDNAを受け継いだ天然ぶりを発揮している。それがそのまま、実生活ではトラブルを招く原因となったようだ。

 さらに、それだけではなく、第三者の関与もあるという。

「一茂さんの妻、長嶋仁子さんは、江角マキコさんに対してママともいじめをした張本人といわれています。このいじめは後に、落書き事件にまで発展しますが、彼女は元銀座のNo.1ホステスで、計算ができて頭も切れます。『長嶋茂雄商標登録問題』の頃は、『ナガシマ企画』の代表取締役を務めています。彼女は兄妹の対立の原因である、資産売却や著作権問題に、大きく関わっているでしょう」(同前)

 現在対立の構図は、長嶋夫妻VS三奈さん+長嶋家となっている。息子と娘が骨肉の争いを繰り広げる中、一番心痛めているのはスーパースター長嶋茂雄、本人なのだろう。国民的英雄であっても、子どもたちの争いを止めることはできないようだ。

(取材・文/タナカアツシ)