就任後初の公式大会に挑むアギーレ監督は、「どの国にも優勝するチャンスはある」としながらもチームの仕上がりに自信を見せた。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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◇明日の試合に向けて
 
アギーレ監督
「皆さん、こんにちは。我々は優勝を目指します。ディフェンディングチャンピオンとして、タイトルを守りたいと思っています。もちろん、他のチームにも敬意を払いますが、自分たちのプレーに自信を持っています。グラシアス」
 
長谷部
「自分たちにはアジアカップでタイトルを獲るという目標がある。そこに向かって、まずは明日の初戦。最高の準備をして結果を出して、勢いに乗りたいと思っています」
 
◇質疑応答
 
――明日対戦するパレスチナの特長をどう捉えていますか?
 
アギーレ監督
「パレスチナは周りから高く評価されています。初めてこういう大きな大会に参加するチームですが、警戒が必要です。大きな希望とハングリー精神を持っており、スピードを活かしたカウンターに気をつけなければならない」
 
長谷部
「個人的に2試合ほどパレスチナの試合を見ましたが、守備は非常にコンパクト。全員でディフェンスをして、そこからボールを奪って速く攻めてくる。
 
 パレスチナは良いチームでリスペクトしていますが、一番大事なのは自分たちが良い準備をして、ピッチで100?の力を出すことです」
 
──他のグループも含めて警戒しているチームは?
 
アギーレ監督
「私は他の15チームに敬意を払うということをすでにお話ししました。どの国にも優勝するチャンスはあります。ディフェンディングチャンピオンの日本、ホスト国のオーストラリアが優勝候補に挙がっていますが、私はすべてのチームに優勝の可能性があると思います」
 
長谷部
「アジアのレベルは上がってきています。(今大会のアジアカップで)すでに4試合が終わっていますが、どれも非常にレベルが高いです」

──どの大会でも入り方が難しい初戦で、普段どおりの力を出すためにはどうすればいいか? 長谷部選手には4年前との違いがあれば教えてください。
 
アギーレ監督
「4年前のアジアカップをプレーした選手は、初戦が非常に難しかったと言っていました。初戦の立ち上がりから決勝のラスト1分だという気持ちで、すべてを出さないといけない。
 
 インテンシティ(強度)を下げてはいけない。1試合ずつしっかり集中してやりたいですし、相手チームを見下さないで戦いたい」
 
長谷部
「初戦の大切さは誰もが分かっていますが、2010年のワールドカップではスペインが初戦を落としても優勝している。サッカーの世界ではなにが起こるか分からない。

 ただ、初戦の重要性はブラジル・ワールドカップでも感じたので、しっかり準備をして臨みたい。この試合に集中して臨みたいです。
 
 4年前との違いで個人的なことを言えば、この4年間で経験を積んだ部分は大きい。自分の立場も変わってきています。とにかく、それを若い選手に伝えるのが大事。そういう役割を持っていると思います」
──監督は選手のモチベーションを高めるためにどんな言葉をかけましたか? また、長谷部選手は連覇に必要なものはなんだと思いますか?
 
アギーレ監督
「私は日本に来て、日本人選手の規律と努力をする意欲を感じました。人間としてもプロとしても素晴らしい。
 
 トレーニングの方法を特別変えたりはしていません。そのなかで選手たちにピッチの内外で声をかけて良い雰囲気を作り出しています」
 
長谷部
「アジアカップの連覇に挑むことは選手とも話しました。このシチュエーションは、ヤットさん(遠藤保仁)だけが経験しています。ヤットさんもその時は連覇できていないわけで、皆にとって初めてのようなシチュエーションだと思います。
 
 ただ、アジアのタイトルを守る意味はありますが、この大会はこの大会。(連覇を意識せず)そこにフォーカスして戦いたいと思います」
 
──八百長問題は選手たちにどう影響しますか?
 
アギーレ監督
「この件に関しては3週間前に会見を開いていますので、ここではコメントを避けたい」
 
長谷部
「影響がないと断言できます。このチームの良さはお互いを信頼し合う。そういう力を持っています。今は選手、監督、コーチとすべての人が同じ方向に向かって、まとまっているのでなんの問題もありません」
 
――辞任する考えはありますか?
 
アギーレ監督
「選手時代も含めて、私はワールドカップとコパ・アメリカにそれぞれ3回、ゴールドカップに4回ほど参加していて、その時もサッカーの話しかしていません。初めてのアジアカップでもそうしたいと思います」

取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト)