日本vsパレスチナ 試合前日の公式会見要旨

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 日本代表は11日、試合会場のニューカッスルスタジアムで公式練習を行い、12日のグループリーグ初戦・パレスチナ戦に向けて最終調整した。練習前にはハビエル・アギーレ監督とMF長谷部誠(フランクフルト)が公式会見に出席した。

以下、公式会見要旨

●ハビエル・アギーレ監督

―大会初戦に向けて

「我々はこの大会で最高のものを期待している。現チャンピオンが日本だ。そして、そのタイトルを守りたいと思っている。もちろん、この大会に参加している他の15か国には敬意を払っている。しかし、自分たちのゲーム、プレーには自信を持っている」

―パレスチナのストロングポイントはどこにあると思うか?

「パレスチナはしっかりと戦ってこの大会にたどり着いたチーム。周りからも高く評価されている。初めてこのような大きな大会に出場する。気を付けないといけない。大きな希望を抱いたハングリー精神を持ったチームだと思う。スピードもある。カウンターのスピードに注意しないといけない」

―他に優勝候補の国はあるか?

「他の15チームに敬意を払うとすでに申し上げた。どのチームも優勝する可能性を持っていると思う。日本が現チャンピオンであるから優勝候補に挙げられている状況だ。オーストラリアもホスト国なので、優勝候補に挙げられるだろう。しかし、私は全16チームが優勝を夢見て戦うことができると思っている」

―大会初戦に普段どおり臨むには?

「4年前のアジア杯をプレーした選手に話を聞いたが、初戦が難しかったということだった。試合の最初から決勝のラスト1分だという気持ちですべてのボールに強くしっかり行かないといけない。インテンシティー、強度を下げてはいけない。1試合ずつしっかり考えて臨みたい。相手チームを見下さず、集中していきたい」

―選手は監督がモチベーションを上げるのが得意だというが、初戦の前にどんなことをするつもりか?

「日本に来て、日本人選手の規律と、努力をする意欲を感じた。人間として、プロとしても素晴らしい。選手に対して行っているトレーニングはこれまで私が行ってきたと何ら変わらない。その中で選手たちにピッチ内外で声をかけているが、非常に良い雰囲気をつくれていると思う」

―パレスチナにとってはこの大会が自らの存在をアピールする場になると思うか?

「私はパレスチナが戦って、この大会に出場することを称えたい。監督、選手、パレスチナの人々に敬意を表したい。政治的な意見を申しあげるのは難しい。スポーツ界の人間として、(パレスチナが)しっかりと準備し、トレーニングして、ここに立ったことを称えたい」

―八百長問題は選手の集中に影響したか?

「約3週間前にすでに会見を開いたので、この場では答えない」

―八百長疑惑に関してコメントしないのか?

「私はこれまでに4つのW杯、4つのゴールドカップ、3つのコパ・アメリカに出ているが、いずれの試合でもサッカーの話しかしてない。そして、初めてのアジア杯でもそうしたい」

●MF長谷部誠(フランクフルト)

―大会初戦に向けて意気込みは?

「自分たちには、このアジア杯でタイトルを取るという目標がある。まずは明日の初戦に向けて最高の準備をして、そこでしっかりと結果を出して勢いに乗りたい」

―パレスチナのストロングポイントはどこにあると思うか?

「個人的に2試合ほどパレスチナの試合を見たが、コンパクトに全員で守備をするチーム。そこでボールを奪って、速い攻撃をしてくる。非常に良いチームだと思うし、リスペクトして臨まないといけないが、一番大事なのは自分たちがいい準備をして臨むこと。100%の状態でピッチに立ってプレーすることが一番大事だと思う」

―他にライバルとなる国は?

「アジアのレベルは上がってきていると思うし、力の差も小さくなってきていると思う。この大会もすでに4試合が終わっているが、レベルの高い試合が行われていると思う」

―初戦を前に4年前と心境の違いは?

「初戦の大切さはだれもが分かっているが、2010年のW杯では、スペインが初戦でいい結果が出なくても最終的に優勝している。サッカーの世界では何が起こるか分からない。ただ、初戦の大切さは前回のアジア杯やW杯で感じている部分もある。しっかり準備して臨みたい。この1試合に集中して臨むことが大切。4年前との違いという意味では、個人的なことで言えば、この4年間で経験を積んだ部分は大きいし、チームでの立場も変わっていると思う。それを若い選手に伝えるということでは、重要な役割を持っているのかなと思う」

―連覇のために必要なことは?

「連覇に挑むというのは、選手の中でも話したが、このシチュエーションはヤットさん(遠藤)が一度あるだけで、他の選手は初めて。そのヤットさんもそのときは連覇を達成できてない。そういう意味で、このシチュエーションはすべての選手にとって初めて。ただ、アジアのタイトルを守るという意味はあると思うけど、この大会はこの大会だと思うし、この大会にしっかりとフォーカスして、この大会を勝ち抜くために自分たちが何をしないといけないかに集中したいと思う」」

―八百長問題は選手の集中に影響したか?

「このことに関しては断言できますが、その影響はまったくありません。このチームの良さとして、お互いを信頼し合う、そういう力を持っている。選手、監督、スタッフが同じ目標に向かって一つにまとまっている。まったく影響はない」

(取材・文 西山紘平)