2015年の株の注目5大テーマと 各テーマの関連有望株とは?

1つのニュースから人気化して株価が上昇する銘柄は多いが、えてしてすぐに失速しがち。今回は業績に確実に影響を与えて、中長期的に株価を持ち上げてくれる5つのテーマを選りすぐって紹介しよう。それぞれのテーマの有望株も合わせて公開。

自動車などの輸出関連に注目しがちだが
円安で本当に恩恵が大きいのは内需株に!

 年末年始の休日は、2015年の株選びにぴったりだ。そこで、今発売中のダイヤモンド・ザイ2月号の大特集「買っていい×買ってはいけない!人気株500の激辛診断」の中から2015年の注目5大テーマとその有望株を紹介しよう。

 ここに来て一服感があるものの円安傾向が続いている。2014年11月7日には1ドル=114円台だったが、12月6日には121円台に。1カ月で7円も円安に振れている。株のテーマで円安というと、輸出関連株が真っ先に買い候補として思い浮かぶが、製造業での海外生産比率はすでに3割以上になっており、自動車にいたっては全体の6割が海外生産。これでは、円安になっても業績アップ、とはなかなかいかない。

 実は、円安で本当に恩恵を得るのは内需株。家電量販店やドラッグストアなどの小売りや流通業界だ。円は対米ドルだけでなく、対ユーロでも中国元でも非常に安くなっており、元の対円レートはこの2年間で約3割も切り上がった。かくして、日本は「買い物天国」になり、2014年7〜9月の訪日外国人の旅行消費総額は5500億円にものぼる(観光庁推計)。3カ月でこの数字。まさに超巨大なマーケットといえる。

原油価格の落は製造業や電力に恩恵、
超高ROEや株主優待の拡充にも注目!

 円安のほかにも、中期的に株価を上昇させるテーマは多い。最近の原油価格の低下もそのひとつ。政治的要因やシェールガスの普及などで原油価格が急落している。低迷は長引くことが予想されており、石油由来の原料を輸入に頼るメーカーや電力などに注目だ。

 商業地に加えて住宅地の土地価格が上がってきた。不動産関連銘柄はもちろん、土地を多く所有する、いわゆる資産株の評価も上がってきている。こちらも要チェックだ。

 増配や株主優待の新設や内容の拡充、さらには自社株買いで1株益を増加させるなど、株主へ還元する利益を厚くして企業価値を高めようとしている企業も狙い目だ。

 今回は5つのテーマについてそれぞれ7銘柄を紹介したが、ダイヤモンド・ザイ2月号の人気株500激辛診断には、5つの関連株が盛りだくさんとなっており、関連銘柄には一目でわかるマークがついている。2つ以上のテーマに関連している有望株もある。人気株500激辛診断も参考に2015年の株を始めよう。

【テーマ1】円安で国内の小売りが絶好調

 観光庁によれば、14年1〜10月の訪日外国人客数は前年同期比27%増の1100万人で、年間では1300万人になる見込みという。東京都の人口に匹敵する観光客のお目当ては、円安でお値打ちになった日本製品。実際、家電、コスメ、100円ショップなどの会社の業績が伸びている。

◆「円安」で恩恵を受ける有望株ベスト7
銘柄名 株価
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1 ヤマダ電機(9831)
2 ファンケル(4921)
3 ビックカメラ(3048)
4 イオン(8267)
5 J.フロントリテイリング(3086)
6 ドンキホーテHD(7532)
7 セイコーHD(8050)

【テーマ2】原油価格急落で原料費が低減

 14年6月のピーク時には1バレル(約159リットル)=112ドルだったWTI原油先物価格は、12月4日時点で66ドルと40%以上も下落。今後もさらなる原油安が予想されている。円安でコスト増となり業績が圧迫されていたメーカーや電力、運輸会社にとって、「福音」といえる。

◆「原油急落」で恩恵を受ける有望株ベスト7
銘柄名 株価
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1 日本航空(9201)
2 東レ(3402)
3 三菱ケミカルHD(4188)
4 日本通運(9062)
5 日本郵船(9101)
6 JSR(4185)
7 L-POWER(9513)

【テーマ3】不動産価格が回復基調に

 東京、大阪、名古屋の住宅地の地価が、前年比0.5%上昇と、08年以来のプラスに転じた(14年7月1日時点)。一方、商業地は1.7%増と2年連続で増加、地価回復が続いている。不動産関連企業は活況を呈し、土地を多く所有している企業の含み益が増大中。

◆「地価回復」で恩恵を受ける有望株ベスト7
銘柄名 株価
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1 積水ハウス(1928)
2 三井不動産(8801)
3 ヒューリック(3003)
4 西武HD(9024)
5 リゾートトラスト(4681)
6 サムティ(3244)
7 シノケングループ(8909)

【テーマ4】優待の新設や拡充企業が増加

 大和インベスター・リレーションズ社によれば、株主優待の実施企業は14年9月末で1150社。前年同時期より56社も増加。長期保有者にオリジナルミニチュア(写真)を贈呈するコマツ(6301)など大手企業の新設や拡充も。株価上昇や下支えの大きな力となる優待拡充銘柄をピックアップ。

◆「株主優待拡充」の有望株ベスト7
銘柄名 株価
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1 健康コーポレーション(2928)
2 コマツ(6301)
3 リコー(7752)
4 富士フィルムHD(4901)
5 クリエイト・レストランツHD(3387)
6 N・フィールド(6077)
7 トリドール(3397)

【テーマ5】超高ROE経営で企業価値が向上

 株主から集めたお金(資本)を上手に使って大きな利益を上げているかを示す指標ROE(株主資本利益率)が高い企業の株価は、依然として堅調。今回は、富士重工業(7270)や日本航空(9201)など、ROEが15%以上と高く、かつ自己資本比率が40%以上あって財務的にも安心な65銘柄に注目。

◆「高ROE」の有望株ベスト7
銘柄名 株価
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1 コシダカHD(2157)
2 カカクコム(2371)
3 JT(2914)
4 富士重工業(7270)
5 パーク24(4666)
6 安川電機(6506)
7 メドピア(6095)