昨年暮れ、クリスマスイブの12月24日に発表された初場所(両国国技館)の新番付。期待の若手、逸ノ城(21)、遠藤(24)、照ノ富士(23)、高安(24)らが一斉に正念場の横綱、大関との対戦圏内に集結した。

 注目は何といっても関脇2場所目の逸ノ城だ。先場所はストレスから帯状疱疹で入院するなど、関取との稽古が1番もできなかったにもかかわらず、初の関脇で8勝7敗と見事勝ち越し、前評判通りの怪物ぶりを見せつけた。今場所は番付発表前に早くも2日続けてライバルの遠藤のところに出稽古するなど、調整ペースは急ピッチだ。
 「先場所前はまだ出世が早過ぎて戸惑っている感じでしたけど、最近はやる気が全面に出てきました。遠藤のところに出稽古したときも初日は5勝9敗と負け越し、悔しがって言葉少なでしたけど、2日目は8勝1敗と完璧にやり返し『立ち合い負けしなければ大丈夫』と胸を張っていました。ああいうところを見ると、やはり若手の中では頭一つ飛び抜けた存在。関脇という地位にも慣れた今場所あたりは大爆発するかもしれませんよ」(担当記者)

 逸ノ城も手応えを感じているようで、番付発表会見でも「もう一つ上を目指して頑張っていきたい」と今年中の大関昇進宣言までしてみせた。もし今年の秋場所までに大関昇進を決めれば史上最速になる。今場所の第一目標に掲げた2ケタ勝ち星をあげれば、この記録が大きくクローズアップされそうだ。
 もちろん、周りはこんな逸ノ城を独走させるつもりはない。再び幕内上位に戻ってきた遠藤も、「今度こそ、三役を目指して頑張りたい。そのためにも負けられない」と打倒逸ノ城に闘志を燃やしている。
 果たして、今年最初の初笑いは誰になるのか。