状態上向きの麻也は居残りでFK練習に挑戦

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 全体練習が終わったあとだった。DF役の人形4体を置き、GK東口順昭(G大阪)をつけての居残りFK練習。そこに立ったのはMF遠藤保仁(G大阪)とDF吉田麻也(サウサンプトン)だった。

 時間にして30分超。時に遠藤にアドバイスを仰ぐかのように話をしながら蹴り続けていくと、徐々にボールにカーブがかかるようになっていく。

 途中からはFW本田圭佑(ミラン)も参戦。左足で巧みにカーブをかける様子を横で見ていた吉田は、居残り練習の終盤には絶妙な回転をかけてゴールの隅を狙うようになっていった。30分が過ぎたころには、横っ飛びした東口の手をかすめることなくゴール隅に決めた。その瞬間には大喜びでガッツポーズも見せた。

 ところが、取材エリアでFKについて聞かれると苦笑い。「任命はされていません。勝手に蹴っただけです。特に理由はないから記事にしなくていいよ〜」と照れくさそうにあえて大きな声で言った。「蹴れるということだけは……(見せた)。でも蹴らせてもらえるかどうかは別問題です」とさらに苦笑いだ。

 チームはこの日のメニューを軽めに設定したが、9日は重めのトレーニングで追い込むなど、全体として徐々にコンディションを整えている。オーストラリアからの合流となったことで4日の練習試合は出場を見送られた吉田も状態は上向き。12日の初戦を100%で迎えられるかという問いに対しては「やってみないと分からない」と言いながらも、「気温差があるので、うまく賢く戦えたらいい」と力強く話していた。

(取材・文 矢内由美子)