アジアカップ2015開幕!疑惑に揺れるのではなく、前のめりに全力で疑ってアギーレ・サスペンス劇場を楽しみたい件。
2015年アジアカップ、開幕!

ついに開幕したアジアカップ2015。開幕戦ではオーストラリアがエース・ケーヒルのゴールなどで、クウェートを4-1と粉砕。開催国の素晴らしい滑り出しで大会そのものをドンと盛り上げました。1本のシュートに観衆が沸き、ひとつの判定に大声をあげるスタジアム。ここでもうすぐ日本代表がアジア最強の座を再獲得するかと思うと、楽しみでたまりません。

アギーレ監督の八百長疑惑の件などもあり、キナ臭い空気も流れている昨今。世間には代表の行く末を不安視する向きもあるかもしれません。チームがバラバラになるのではないか。勝っても八百長なのではないか。そのうち監督がしょっぴかれるのではないか。不安は尽きません。

しかし、僕などは一周回ってちょっと楽しくなってきました。

もともと今回のアジアカップに関しては、必死さというかピリピリした空気が足りなかったように思っています。昨年の夏頃は、「まぁベスト4くらいには入っておきたいねぇ」などという浮ついた気持ちさえありました。ところが、疑惑が持ち上がったことで俄然メディアからの逆風も強まり、ベスト4程度では許されない感じが出てきた。ヘタな結果ならアギーレ監督がクビになるんじゃないかというピリピリ感がいいスパイスとなって、勝利への意欲を大きく高めてくれたように思うのです。

「負けたら大変なことになるぞ」「優勝じゃ」「優勝するしかない」という感覚。規模こそ小さいですが、1998年ワールドカップの予選で「今回負けたら開催国が初出場というカッコ悪いことになるぞ」と思ったときや、2010年ワールドカップ本大会で「今回また負けたら日本代表人気が終わる」と思ったときと似ています。ピンチがチャンスを盛り上げ、逆境が心を燃え上がらせる。そういう闘志をかきたてるのに、八百長疑惑はイイ仕事をしているのではないでしょうか。

通常「ピンチ」というのは誰ソレが怪我したとか、戦力へのダメージを伴うものですが、この疑惑に関しては代表選手のチカラを削ぐものではありません。ノーダメージのピンチ、むしろありがたい。「ヤバイヤバイヤバイ」と前のめりで疑惑と戯れながら、ピリピリとしたアジアカップの戦い、楽しんでいきたいものですね。

ということで、新聞報道を追い越す勢いで前のめりに色眼鏡をかけつつ、日本代表の「逆にアヤしい」アジア制覇へ、心の準備をしていきましょう。

◆アジア最強の座へ!逆にアヤしくなるくらいの完全勝利を見せろ!

昔見た有名な映画で「遊星からの物体X」というものがありました。宇宙から来た謎の生命体が人間の体内に巣食い、その人間のカラダを乗っ取って、ほかの人間を次々に食い殺していくという映画です。いつもと同じ姿の仲間が、実は敵かもしれない。疑いが疑いを呼び、全員がモンスターに見える傑作でした。

僕は今日本代表に対して、そうしたサスペンス的な物語を見るかのような感覚を覚えています。「味方に悪者が紛れ込んでいるかもしれない」という緊張感。その緊張感が、すべての言動に疑いを抱かせ、いかにもアヤしそうなコワモテの人物をますますアヤしく見えるようにさせる。何もしていなくてもドキドキしてきます。

↓前に一回出したヤツですが、ごく普通のセリフでもアヤしく聞こえてくるような緊張感、こういうことです!
●「どんなことをしても勝つぞ!」
⇒ヤオかも?

●「日本にはずる賢さが足りない」
⇒ヤオかも?

●「私には秘策がある」
⇒ヤオかも?

●「君たちの勝利を確信している」

⇒ヤオってるかも?

●「日本にはチカラがある!」
⇒金の話かも?

●「支えてくれる人々に感謝を忘れるな!」

⇒金を出したスポンサーのことかも?

●「向こうの監督の手の内はわかっている」

⇒すでに話ついてるかも?

●「どんどんシュートを撃て!」
⇒GKだけ話ついてるかも?

●「ここから逆転したら、面白いと思わんかね?」

⇒そういう筋書きかも?

●「どうした、みんな元気を出せ」

⇒現金を出せ、かも?

●「我々にはまだカードが残されている」
⇒キャッシュカードかも?

●「最後のカードを切るぞ」
⇒クレジットカードかも?

●「大丈夫!!我々は勝てる!!」
⇒我々は買ってる、かも?

もはや何をどうしようが疑いは拭えない!

色眼鏡というか、フルフェイスの色つきヘルメットみたいな感じだ!

↓フルフェイス色眼鏡で見れば、どんな和やかな場面でも疑わしく見えてくるから不思議!


兄貴:「我々は勝たねばならんのだよ」
兄貴:「オーストラリアの諸君」
兄貴:「キミたちには黙って負けてもらいたい」
兄貴:「おおっと、動くな」
兄貴:「我々には人質があるのだぞ?」
兄貴:「いや、人じゃないか…」
兄貴:「見るがいい、このウォンバットくんを!」
兄貴:「かわいいウォンバットくんがどうなってもいいのか?」
兄貴:「ウォン質の命が惜しければ武器を捨てるんだ」
兄貴:「よーし、いい子だ」
兄貴:「オイ、香川!武器を取り上げろ」
手下:「ガッテンだ兄貴!」
手下:「ヘッヘッヘッ、武器はいただきやすぜ」
手下:「兄貴!ブーメランはもうコッチのもんでさぁ!」

くそぉっ!汚いヤツらだ!

ウォン質を盾にするとは、許せん!

ピンク・レディー『ウォンテッド(指名手配)』C/W『逃げろお嬢さん』MEG-CD

価格:800円
(2015/1/10 05:15時点)
感想(0件)



確かに、キナ臭いと何となく不安にはなります。しかし、それは「キナ臭い」程度の微妙な匂いだからです。オナラでもそうですが、音もなくプワーンと漂ってきたときが一番気になるもの。そして、「オナラかな?」という疑問が頭にこびりつき、臭いを追いかけてしまうのです。

これがもし「ボムッ!」という音とともに強烈な臭いが押し寄せてきたのなら、「オナラかな?」などとは思わないでしょう。「オナラ!!」と瞬間的に犯人を察知し、心がスッキリとしたうえで、他人の生理現象を責めないようにソッと目を逸らしたりするのではないでしょうか。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」などと言いますが、ハッキリしないとどうしても不安になるものです。そんなときは、思い切って振り切ってしまえばよい。「やってる前提」に気持ちを切り替え、前のめりに疑うことで不安を消し飛ばしていくのです。「やってる前提」で見れば、やっててもやってなくても何も不安になることなどないのです。

そして、「やってるかな?」という目で見れば、すべての瞬間がサスペンス劇場と化し、試合とは別の面白さをもたらしてくれます。サスペンス劇場の半分は「いかにもアヤしい顔の俳優が、いかにもアヤしい動きをしているけれど、実は何でもなかった」という場面を見せられているだけですが、コチラの疑う気持ちと音楽・演出・顔などの効果でドキドキしながら楽しめるのです。

演出、バッチリじゃないですか。アギーレ監督の顔、バッチリじゃないですか。ゼロベースで「この中に犯人がいまーす」をやったとしても一番最初に疑われそうな風貌の人物が、今まさに疑われている。このサスペンス劇場、楽しまない手はありません。

↓アギーレ監督のふとした言動などで、物語の緊迫感は急速に高まる! いかにもありそうな場面がやおらサスペンス劇場化!
●どこで学んだか日本の文化を吸収し、選手にお年玉を配り始めるアギーレ
「日本では年長者からコレを渡すのだろう?」と言いながら指揮官が取り出したポチ袋。それはポチ袋というにはあまりに分厚く、まっ茶色だった。どう見ても茶封筒だった。

厚みは1センチほどあるだろうか、手にすればズッシリと重く、代表選手の誰一人として体験したことのないレベルの「お年玉」であった。

「数億円稼ぐ君らに1万円ぽっち渡しても無意味だろ?」「少ないが、私からのほんの気持ちだ」「ハイ100万円」と他意がないことを強調する指揮官。強調すればするほど、重すぎるお年玉に選手たちは緊張感を高めるのだった…。


●ゴールキーパーへのお年玉だけ、何故かカバンサイズ

「あ、カワシマ」とGK川島永嗣を呼び止める指揮官。「ポチ袋がなくなってしまってな」「むき出しは悪いからカバンで渡すわ」「少ないけどコレ、お年玉」」と茶色いカバンを押し付けてくる。猪瀬直樹氏なら5000万円くらい突っ込めそうなサイズの、ズッシリと重いカバン型お年玉にGK川島も困惑の色を隠せない。

指揮官は川島の困惑など気づかぬように、アジアカップへ向けた薫陶を始めた。「最近のキミはヘンなミスが多いな」「手に当てたボールを弾いて枠に入れるとかが多いな」「手に当てたボールを弾いて枠に入れても、もはや誰も驚かないだろうな」「手に当てたボールを弾いて入れる選手という認識が世間にもあるからなぁ!」などと熱心に指導をつづける指揮官。

その声をボンヤリと聞きながら、「熱湯風呂の『押すなよ!』みたいな意味だろうか」と急に気持ちが重くなる守護神であった…。

●「買い物に行く」と言い残して、なかなか帰ってこないアギーレ
長期の合宿となれば、息が詰まるもの。それは選手だけでなく指揮官も同様だ。食事や日用品に不自由するわけではないが、せっかく訪れたオーストラリアの地。街で土産のひとつも買いたくなるだろう。

だから「買い物に行く」「あぁ、ちょっとそこまでな」「いやいや、キミらの手を煩わせることはない」と指揮官が出て行ったときも、誰も気に留めなかった。夕食の時間になっても指揮官が宿舎に戻っていないと判明するまでは。

指揮官はどこに何を買いに行ったのか。持って出たキャリーバッグには一体何が入っていたのか。指揮官が向かった先が土産物屋であってくれと願う協会スタッフたちであった…。

●何らかの「お守り」を手にして買い物から戻ってきたアギーレ
空に星が輝く頃になって、ようやく指揮官は宿舎に戻ってきた。所在がわからない外出は困る、一体何をしていたんだと詰め寄る協会スタッフを片手であしらいながら、指揮官は自室へと急ぐ。

「値切るのに難儀してな」と戻りが遅くなった理由を説明すると、指揮官はポケットから小さなチャームを取り出した。「もちろん手ぶらじゃないぞ」「これを買っていたのさ」「ちょっとしたお守りのようなものだ」と協会スタッフにそれを託し自室に消えた指揮官。

「ベンチの目立つところに飾っておいてくれ」という言付けに、はたしてどんなご利益があるものかと困惑する協会スタッフたちだった…。

●オウンゴール&帳尻同点弾で幕を開けたグループリーグ
迎えた初戦。パレスチナという馴染みのない強豪を迎え、緊張募らせる日本代表の面々。その緊張感が悪い方向に出たか、日本代表は痛恨のミスを犯してしまう。前半終了間際に与えたセットプレーから守備の要・吉田麻也が豪快なヘッド弾を自軍ゴールに叩き込んでしまったのだ。

まさかのオウンゴールに落胆する日本代表。しかし、指揮官にまったく動揺はない。そして何故か吉田麻也にも動揺はない。1点ビハインドの状態でハーフタイムに入ると、指揮官は「相手は後半35分過ぎから急速に疲れてくるぞ」「必ず後半終了間際に追いつける」「吉田にハイボールを合わせろ」と明快な指示でチームを鼓舞すると、その予言通りに試合は動く。後半アディショナルタイム、失速した相手から吉田が同点弾を挙げたのだ。

できすぎた展開に両国の記者から「ヤオってるのでは?」との質問が矢継ぎ早に飛ぶものの、指揮官は「サッカーではよくあること」「ていうか、前もあったろ」「な?ヨシダ」と落ち着き払ったもの。4年前のヨルダン戦の再現のような展開に「絶対ないとは言い切れないしなぁ」と追及の筆も鈍る取材陣であった…。

●まさかのローテーション制! アギーレ現実主義が光るグループリーグ最終戦
日本代表は初戦引き分けののち、2戦目のイラク戦で大勝し、1勝1分の勝点4でグループリーグ最終戦を迎える。2連敗のイラクの脱落は確定し、パレスチナも第2戦のヨルダン戦で敗れ、勝点1と苦しい状況。日本は負けなければOKという状態で第3戦に臨む。

引き分けでも両チーム勝ち抜けが決まる一戦、指揮官は大胆な布陣変更を行なう。何と、先発メンバーを全員入れ替えてきたのだ。「今日はもう引き分けで十分だ」と勝利より休養を優先することを明言するなど、この指揮官の現実主義はどこまでも徹底されている。

不慣れな布陣で臨んだ結果、両チームとも見せ場のないまま、試合はスコアレスドローに終わる。グループリーグ突破を喜ぶヨルダンの面々と、どこかスッキリしない表情の日本代表の面々。しかし、まずはそれぞれ大きな目的を達成したことに安堵し、指揮官は笑顔でヨルダン代表監督と握手を交わすのだった。

手をガッチリと握り、かたく抱き締めあい、何やら耳元でささやきあい、スタンドに何らかのアクションを送ったり、スタンドからのマルというサインを受け取ったり、再度ガッチリと握手したりする両者。その姿はまるでひと仕事終えたあとのビジネスマンのようだと、取材陣も指揮官の堅実な仕事ぶりに改めて感嘆するのだった…。


●死闘! ふたり失敗からひっくり返す劇的なPK戦で日本代表決勝進出!

何やかんやで準決勝まで勝ち上がった日本代表。しかし、アジアの壁は決して低くはない。ウズベキスタンとの準決勝は追いつ追われつの壮絶な展開となり、ついにPK戦にまでもつれ込んだのだ。

日本の一人目は本田圭祐。しかし、本田のシュートは相手GKの正面をつき失敗。さらに、二人目で登場した名手・遠藤保仁のシュートもポストに当たる痛恨のミス。ふたりずつを終えたところで日本は0-2という絶望的ビハインドに立たされる。

しかし、ここで日本はまさかの反撃に出る。吉田麻也が流暢な英語で主審に馴れ馴れしく話し掛け、PKを蹴るサイドを変更させたのだ。流れを変えるための苦肉の策、吉田のコミュ力という最大の武器が光る場面だった。さらにここでベンチも動く。GK川島を呼び寄せ、手元のメモを見せながら何やら耳打ちする指揮官。相手のキッカーの傾向を伝えているのだろうか。

それぞれがそれぞれの仕事を全うすると得てして流れは変わるものだ。三人目以降、日本代表はPK2本を決め、逆にウズベキスタン代表のPKは3本すべてをGKが完璧な読みで止めたのだ。絶望的状況からの奇跡の粘りに沸く日本代表。その後、粘るウズベキスタンを振り切り、日本代表が決勝進出を決める。GK川島の神憑りな反応が光る、歴史に残る死闘であった。

できすぎた展開には両国の記者から「ヤオってるのでは?」という質問が矢継ぎ早に飛ぶものの、指揮官は「サッカーではよくあること」「ていうか、前もあったろ」「な?エンドウ」と落ち着き払ったもの。11年前のヨルダン戦の再現のような展開に「絶対ないとは言い切れないしなぁ」と追及の筆も鈍る取材陣であった…。

●そして決勝戦、想像を超える大勝で日本代表アジア連覇なる!
激戦を乗り越えてきた日本代表には完全に勢いがついていた。地元オーストラリアを相手に迎え、大アウェーの中での試合でもそれは変わらない。逆に、地元チームへの声援を自分のパワーに変換しているかのようだ。

前半開始早々に右サイドから本田がミドルをズドンと突き刺すと、相手が前掛かりになったところを突いて、日本代表が怒涛の攻めを見せる。岡崎の追加点で2-0、インフルエンザが完治した豊田が突き放して3-0、香川にもゴールが生まれ4-0、さらに香川にゴールが生まれ5-0、さらに香川にゴールが生まれ6-0、さらに香川にゴールが生まれ7-0、さらに香川にゴールが生まれ8-0、さらに香川にゴールが生まれ9-0、さらに香川にゴールが生まれ10-0、さらに香川にゴールが生まれ11-0となったのだ。

まさかの大敗に「3年分くらい点取ってるやん!」「オカシイやろ!」「そんな点取る選手ちゃうで!」と荒れ狂う地元報道陣。一方で敗れた選手たちは静かな表情をたたえていた。過去にワールドカップ予選でオーストラリア代表が記録した31-0での勝利という大差試合を引き合いに出し、「サッカーにはこういう日もある」とだけ語り、うつむきながら去るのだった。

悲願のアジア連覇。歓喜の輪を作る選手たちに加わらず、指揮官はひとりベンチで勝利の喜びを噛み締めていた。「監督も行きましょうよ」とスタッフが声を掛けるが、指揮官は動かない。「ハハハ、勝利は選手たちのものだよ」「私は彼らがチカラを出せるようサポートしたにすぎない」「行きたまえ、私はベンチの片づけでもしているよ」と動かない。

そしてスタッフは駆け出していく。選手たちの元へ。「そうだ、あのお守りをあとで外さなきゃ」と一瞬思ったが、喜びの輪に加わる頃には後片付けのことなど、どうでもよくなっていた…。

実際問題、間違って10-0とかで勝ったらどうなるんだろうwww

3-0なら浮かれて終わりだけど、8点、9点とだんだん不安になりそうwww

喜ぶより「うわー…」「完全にやってるわ…」「目立ちすぎだろ…」ってなるwww

【中古】DVD▼日本代表 ゴール&ファインプレー アジアカップ2004 中国【10P10Jan15】

価格:1,180円
(2015/1/10 05:16時点)
感想(0件)



どこかで聞いたことあるような話が、やおらサスペンスに変わっていくアギーレ効果。奇跡の勝利、劇的展開、圧勝完勝、惨敗完敗、どう転んでも疑惑は消えず、むしろ強まっていくことでしょう。もし、そのサスペンスに身を委ねることができたら、同じ展開でも2倍・3倍の楽しみが生まれるのではないでしょうか。「勝ったぞー」が最初から「買ったぞー」に聞こえる心の準備をして、試合中のドキドキと、サスペンス劇場のドキドキ、ダブルで堪能していきたいものですね。

日本の初戦は12日!仕事で見られないかと思ったけど、休日で助かった!