韓国メディアのスポーツトゥデーは7日、開幕を控えたサッカー・AFCアジアカップ2015について、「内憂外患、日本は5回目の優勝と2連覇なるか?」というタイトルで、日本代表を分析する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 9日に開幕を控えたサッカー・AFCアジアカップ2015について、韓国メディアのスポーツトゥデーは7日、「内憂外患、日本は5回目の優勝と2連覇なるか?」というタイトルで、日本代表を分析する記事を掲載した。

 記事は冒頭で「韓国代表はアジアの盟主」だと主張する一方、韓国代表がこれまでAFCアジアカップで良好な成績を挙げられず、56年・60年の優勝を最後に2000年以降は優勝から遠ざかっていると指摘。

 一方の日本代表は過去4回も優勝し、アジアを代表する強豪国になったと紹介。「日本代表は今大会で、FIFAワールドカップ・ブラジル大会(W杯)での大敗を糧に、アジアカップ5回目の優勝と2連覇を狙っている」と伝えた。

 日本代表メンバーとそのコンディションについて、FW豊田陽平が「ブラジルW杯で不振だった柿谷曜一朗と大迫勇也の代わりに加入したことで、トップ下のFW本田圭佑・MF香川真司・FW岡崎慎司らとのからみや最前線からの攻撃に厚みが出た」と指摘。日本の攻撃陣を「アジア最強と言って良い」と分析した。

 また、守備陣については、「DF長友佑都や、英・プレミアリーグで経験を積んだDF吉田麻也に加え、経験豊富なGK川島永嗣が中心となりゴールを守るだろう」と警戒感を示した。

 一方で、日本代表の不安要素として、「不振にあえいでいるMF香川真司」を挙げ、マンチェスター・ユナイテッドからドルトムントに復帰したにもかかわらず、なかなかコンディションを上げられない様子が伝えられていることから、「AFCアジアカップの日本代表にするか否かの議論まで浮上したほどだ」と指摘。今大会で、このまま香川の調子が上がらなければ、「日本は1つの翼を失ったことになる」とし、本田圭佑と香川真司を中心としている日本代表としては最大のピンチだと伝えた。

 さらに、右サイドバックの内田篤人の欠場も大きいとし、「日本は左右のサイドバックからの攻撃が大部分を占めているから」と主張。また、中盤の要であるMF遠藤保仁の年齢と体力についても言及。「遠藤に全盛期のように90分走りきる体力を期待するのは酷」と伝えた。

 最後に記事では、日本代表監督であるアギーレ監督の八百長疑惑問題にも触れ、スペイン検察が出廷を要求しているなか、日本代表の練習を「放ったらかした」と指摘、指揮官としてAFCアジアカップを優勝に導くことは難しいのではないかとの報道もあると伝えた。(編集担当:李樹香)(イメージ写真提供:123RF)