ドキュメンタリー映画を通して、世界の人権問題を考える機会をつくる「第5回アムネスティ映画祭」が、1月24日(土)と25日(日)の2日間開催される。人間の尊厳や人権問題を扱った世界中の映画の中から選ばれた全8作品が上映され、その背景にある問題について語らうトークイヴェントも企画されている。2年に一度の貴重な機会をお見逃しなく。


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2/3注目作品(2):『Call me Kuchu 〜ウガンダで、生きる〜』
2009年、ウガンダで同性愛行為の最高刑を死刑とする法案が提出された。法案の成立を阻むため、また性的少数者の権利を求めて、ウガンダ社会と闘い続けたデイビッドとその周囲の人びとを描いた衝撃作。/Photo: © 2010 Katherine Fairfax Wright

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3/3注目作品(3):『我々のものではない世界』
2013年山形国際ドキュメンタリー映画祭大賞受賞作。パレスチナ難民キャンプで育ち欧州へ移住した監督が、里帰りして撮影した映像と昔のビデオで家族の物語と難民キャンプの変容を描く。先の見えない閉塞感の中で、生活を続けざるを得ない人々の希望と絶望が胸に迫る。/写真提供:山形国際ドキュメンタリー映画祭

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注目作品(1):『禁じられた声』
政権批判の言論が厳しく制限されるキューバ、イラン、中国。当局から弾圧されながらも、インターネットを通じて真実を発信し続ける3人の女性活動家がいる。彼女たちの苦悩と闘いを描いた渾身のドキュメンタリー。/Photo: © Courtesy of Women Make Movies, www.wmm.com

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注目作品(2):『Call me Kuchu 〜ウガンダで、生きる〜』
2009年、ウガンダで同性愛行為の最高刑を死刑とする法案が提出された。法案の成立を阻むため、また性的少数者の権利を求めて、ウガンダ社会と闘い続けたデイビッドとその周囲の人びとを描いた衝撃作。/Photo: © 2010 Katherine Fairfax Wright

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注目作品(3):『我々のものではない世界』
2013年山形国際ドキュメンタリー映画祭大賞受賞作。パレスチナ難民キャンプで育ち欧州へ移住した監督が、里帰りして撮影した映像と昔のビデオで家族の物語と難民キャンプの変容を描く。先の見えない閉塞感の中で、生活を続けざるを得ない人々の希望と絶望が胸に迫る。/写真提供:山形国際ドキュメンタリー映画祭

「今日、映画を観る自由があった」のテーマの下で、ドキュメンタリー映画を通して世界の人権問題について考える機会をつくるために2007年から隔年で開催されてきた「アムネスティ映画祭」が、今年で開催5回目を迎える。

今回の映画祭では、日本初公開作品を含む全8作品の国内外のドキュメンタリー映画が1月24日(土)と25日(日)の2日間に渡って上映される。また、映画の内容に関連したトークイヴェントも行われる。

(関連記事)「自由」と「人権」について考える:第4回アムネスティ映画祭が開催

インターネットやモバイル端末の普及で、誰もが気軽に情報を発信できる時代が到来した。そしてわたしたちは毎日、ソーシャルメディアを使って、ちょっとした感想からお気に入りの音楽や映画のことまでさまざまな情報を、自由にそして不特定多数の人に向かって発信している。

しかし世界には、自分の生命や生活そして権利を守ることに必死で、映画を観ることはもちろん、最低限の人権さえ保障されずに迫害や弾圧や差別によって自由を奪われ、「声を封じられて」いる人たちがたくさんいることもまた事実だ。国際人権NGOのアムネスティ日本では、こうした人たちの声に光をあて、日本や世界でいま何が起きているかを映画を通して知り、理解を深め、ともに考えるための「第5回アムネスティ映画祭」を1月24日(土)と25日(日)に開催する。

上映されるのは、人間の尊厳や人権問題を扱ったさまざまな映画から選ばれた全8作品だ。

『禁じられた声』(予告編)

まず日本初公開となるのが、13年にサン・セバスチャン人権映画祭アムネスティ・インターナショナル賞を受賞した『禁じられた声』だ。この映画では、政策批判に対して厳罰が科せられるキューバ、イランそして中国で、ソーシャルメディアを利用して人権侵害を告発する女性たちの活動が描かれている。

『Call Me Kuchu ウガンダで、生きる』(予告編)

劇場未公開作品としては、09年にウガンダで提出された同性愛行為の最高刑を死刑とする法案の成立阻止とLGBTIの権利保護を目指して闘う人たちに焦点を当てた『Call Me Kuchu ウガンダで、生きる』、イギリスの国会前広場にテントを張り8年以上も反戦を訴え続け政府の「反ブライアン条例」にユーモアをもって対抗している平和活動家を追った『ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1』、2013年のベルリン国際映画祭で平和映画賞を受賞したレバノン南部のパレスチナ難民キャンプの現状を映し出す『我々のものではない世界』が上映される。

『アイ・ウェイウェイは謝らない』(予告編)

さらに、中国の反骨の芸術家アイ・ウェイウェイに迫る『アイ・ウェイウェイは謝らない』(13年に日本で公開された際に、大人気となった)。彼は作品を通じてのみならず、自分が中国政府から迫害を受ける様子を動画で撮影したり、Twitterに投稿して、政府批判を続けている。

『ハーフ』(予告編)

また、日本で生活するハーフたちのアイデンティティや社会のあり方を考えさせられる『ハーフ』や、高校授業料無償化からの排除や地方自治体の補助金停止などの問題に直面しながら、全国大会優勝を目指す大阪朝鮮高級学校ラグビー部の『60万回のトライ』など、日本が抱えている見えにくい人権問題も取上げられる。

『60万回のトライ』(予告編)

SAYAMA 見えない手錠をはずすまで』は、被差別部落出身であるがゆえに殺人犯のレッテルを貼られてしまった人間の人生と向き合う、死刑や冤罪の問題と長年取り組んでいるアムネスティならではの上映作品だ。

『SAYAMA 見えない手錠をはずすまで』(予告編)

15年初の映画としてアムネスティ映画祭の作品を観て、声を上げる自由を奪われた人たちの声にぜひ耳を傾けて欲しい。

第5回アムネスティ映画祭

【日時】
2015年1月24日(土)11:00上映開始
1月25日(日)10:30上映開始

【会場】
ヤクルトホール
*開場時間は上映の30分前

【入場料】
前売り 2日券:3,700円/1日券:2,500円
当日:2,700円
*いずれも学生割引あり

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