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ライオンはこのほど、「生理と下痢に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は2014年6月19日〜25日、インターネットで実施。20〜40代の女性の中から健康上の不調を感じている人720人を無作為に抽出し、さらに生理時に「腹痛」「下痢」「頭痛」の各症状を感じる人に対象を分けて調査を行った。

1年のうちに常に何らかの不調を感じることのある人は76%にものぼった。その中で生理時に感じている不調は、「生理の時に腹痛が起こりやすい」(25%)「生理の時に頭痛が起こりやすい」(18%)「生理の時に下痢をしやすい」(17%)などであり、多くの女性が生理時にさまざまな不調を感じやすいことがわかった。

生理時に感じやすい「腹痛」「下痢」「頭痛」の原因について聞いたところ、いずれも1位は「体質的なもの」、2位は「ホルモンバランスの乱れ」だった。不調の症状は違っていても、原因はいずれも体質やホルモンバランスの乱れであると考えている人が多いことがわかった。

続いて、生理時に感じやすい「腹痛」「下痢」「頭痛」の対処法について聞いたところ、「腹痛」は、1位の「何もしていない」(34%)と2位の「市販の薬を買う」(33%)がほぼ同数となった。「下痢」は、1位が「何もしていない」(70%)、2位が「身体を温める」(13%)となり、「頭痛」は、1位が「市販の薬を買う」(43%)、2位が「何もしていない」(28%)となった。これらの結果から、ほとんどの人が「何もしない」か「市販の薬」を飲んでいるということがわかった。

対処しない人に対し理由を聞いたところ、いずれの不調も「対処したいが、対処方法がわからず、できていない」という答えが4割以上だった。

調査結果を受け、同社のヘルスケアマイスター・山岸理恵子氏は、「生理周期による下痢は、そのメカニズムを理解し、正しい予防法・対処法を知ることで、軽減させることが可能です」とコメントし、原因や予防法、対処法について次のように述べた。

○生理周期と下痢の関係

生理周期による下痢の症状には、生理周期によるホルモン量の変化が関係しているとのこと。排卵前から排卵後にかけて体内で「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が分泌。黄体ホルモンは、子宮の収縮を抑える作用があると同時に、腸の収縮運動(便などを移動させる動き)も抑える。そのため、排卵して黄体ホルモンが分泌されると腸の働きが悪くなり、便秘になりやすくなるという。

一方、生理が始まると黄体ホルモンが減少するため便秘症状は解消されるが、その反面、子宮を収縮させる「プロスタグランジン」の分泌により腸が異常収縮し、下腹部痛を伴う下痢が起きやすくなるという。また、生理の時は心理的にも不安定な状態が続くので、ストレスから下痢を起こすこともあるとのこと。

○予防法&対処法は?

生理周期によるの下痢の予防法として、まずは体を冷やさないようにすることが大切だという。衣服や防寒具などに気を配り、腹部を温かくすることに気をつけたいとのこと。

次に下痢を起こしやすい食品を控えることもポイント。具体的には、甘味剤や果物や豆類に含まれる糖類は水分を腸内にためる作用があるため、下痢を引き起こすことも。また、辛い食べ物やアルコール、コーヒー、冷たい食べ物や飲み物なども、消化管への刺激によって下痢を引き起こすことがあるため控えたいという。

また、生理の時に限らず、食べ過ぎや早食いは消化不良を起こし、その結果発生したガスが腸の粘膜を刺激して腸が異常収縮するため、下痢が起こりやすくなるという。食事はよくかんで、ゆっくり食べるように心がけたいとのこと。

下痢になった場合の対処法として、生理周期による下痢は、食中毒などによる下痢とは違い、"悪いものを外に出す"という役割がないため、症状が続く場合は市販の下痢止め薬を使用するのもひとつの方法だという。「通勤時、通学途中や仕事中の急な下痢が心配なら、水なしで飲める下痢止め薬の携帯をおすすめします」と同氏。