2015年は「円安→物価高→実質賃金減→さらなる円安……」というスパイラルが加速し、国民の家計はますます苦しくなる可能性が高い。この恐怖のスパイラルをもたらしたのは安倍晋三首相と黒田東彦・日銀総裁の「アベクロコンビ」だ。日本国民は“官製不況”の煮え湯を飲まされている。

 投資はそんな時代の生活防衛手段の1つだ。とはいえ、ほぼどんな銘柄を買っても値が上がった昨年と2015年は様相が大きく変わる。日銀の2014年12月の全国企業短期経済観測調査(短観)では、大企業・製造業の景況感が2四半期ぶりに悪化したように、企業の景気見通しも必ずしも明るくない。

 そんな中で儲けるためには、たとえ日経平均株価が乱高下しても左右されない成長力を持つ「強い銘柄」を選択する目が重要になる。そこで注目されるのが「テーマ株」だ。2013年は太陽光関連、2014年はミクシィをはじめとするゲーム関連銘柄が急騰したように、マーケットはテーマ性の高い銘柄に資金が集中する傾向がある。そこを見極め、さらにその中でも成長性が高い銘柄をいち早く見つけることが成功のカギだ。

 株のプロ3人に注目テーマを挙げてもらった。投資情報サイト「東京IPO」編集長の西堀敬氏は、「円安進行に伴って加速する『訪日外国人の増加』の恩恵を受ける銘柄が大きなテーマとなる」とした。株式アナリストの鈴木一之氏は「ロボット」をテーマに挙げた。

 金融情報提供会社「フィスコ」の情報配信部株式アナリストの田代昌之氏は、「水素エネルギー」が注目テーマだと語る。

※週刊ポスト2015年1月16・23日号