2015年は円安140円か、それとも円高100円か
 ドル/円の2014年の年間値幅は20円以上に拡大した。夏まで記録的な小動きが続いたが、結果的には「アベノミクス相場元年」ともいえる2013年の年間値幅18円すら上回り、「米中間選挙年のドル円は大相場」というアノマリー通りの大相場になった。

 年間値幅が20円以上になった2008年(24円)以来。この2008年はリーマンショックなど金融混乱が起こったという意味で特殊なケースでもあったが、それを除くと完全に20円を超える値幅になったのは1999年以来で、何と15年ぶりだ。

 21世紀に入ってから、ドル/円の値幅は傾向的に縮小し、「ドル/円は小動き」が常態化した。その理由は、第二の基軸通貨、ユーロの誕生か、新興国時代の始まりか、それとも日本のデフレ化の影響かよくわからない。

 ただ、アベノミクス相場をきっかけに、2年連続でドル/円値幅が20円前後に拡大したことは、そんな「ドル/円は小動きが当たり前」といった時代の変化の可能性も感じさせるものだ。

 経験的に、米大統領選挙前年はそれほどドル/円は動かないが、3年連続で20円前後の値幅に拡大することになるのだろうか。2015年が120円程度からのスタートとして、最大20円円安なら140円、逆に円高なら100円になる計算だが、果たして?(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。同社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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