上海市の大晦日、群衆なだれで多数の死傷者(画像はcctv-america.comのスクリーンショット)

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中国・上海市の中心部で大みそかの31日夜遅く、群衆なだれが発生して多数の死傷者が出たことが報じられた。SNSには現場の様子を捉えた写真や動画が多数投稿されており、あまりの人の多さに衝撃が走っている。

現地時間12月31日午後11時35分ごろ、中国・上海市の観光スポットのひとつとなっているウォーターフロントエリアのバンド(Bund=外灘)にある、「Chen Yi Square」という広場で群衆なだれが起きた。『新浪網(Sina)』によると、巻き込まれた人々は上海第一人民医院、瑞金医院などの病院に搬送されたとのこと。しかし、窒息および胸部の強い圧迫による肺挫傷により35名が死亡(男性10名、女性25名)、負傷者も48人に上っているもようだ。

その広場に集まっていたのは主に若者や観光客ら。しかしメディア各社にはさまざまな目撃証言が寄せられている。その中でも注目されるのは「Bund No.18」という高級クラブが窓からお金をばらまくパフォーマンスを始めた途端に態勢を崩す人が続出したというもの。また広場の階段部分では上り下りですれ違う際の衝突や転倒も繰り返されていたもようだ。上海市と警察はこうした証言をもとに原因の究明を急いでいる。

なお、3年前から始まった3次元ディスプレイが話題のカウントダウンイベントについては、昨年30万人もの人がごった返して危険であったこともあり、上海市は1週間ほど前にその中止を発表。市内の各スポットで独自のイベントが開催されることになったため、上海市は人出の分散化を期待していた。だがSNSに投稿された写真を見る限り、当時の現場は大変な人だかりであったことがわかる(画像は米メディア『cctv-america.com』のスクリーンショット)。

習近平国家主席は声明で「負傷者の治療および原因の解明に全力で当たるよう、またこうした休暇中の行事の警備体制を強化するように」と各方面に指示を出した。この事故を受けて上海市では緊急会議を開き、多くのカウントダウン〜ニューイヤーイベントが中止と決まった。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)