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およびそれらを避けるコツ

ソフトウェア開発者達を育てるには、あなたのリーダーシップのスタイルを変える必要があるかもしれない。彼らは、一般的なマネジメントでは必ずしも輝かないのだ。何が一番重要か?前もってはっきりとした予測を立てる事、そして問題になる前に作業習慣の違いを考慮しておく事だ。

我々はYoung Entrepreneur Council (YEC)の11人の起業家達に、彼らが開発者を管理する上で経験したリーダーとしての大失敗と、同じ間違いを避けるためのコツを共有してもらった。彼らの回答は以下の通りだ。

彼らが意見を述べてくれると思い込む事

ソフトウェア開発者達が自分の課題やアイディア、あるいは手柄についてさえも話してくれると思い込まない方が良い。多くの開発者達はチーム・ミーティングでこういった情報を進んでシェアしようとしない。開かれた、真摯なフィードバックは常にあなたから要求しなければならない。

自分の努力に対して感謝される事は、従業員の士気や定着率に好影響を与える。なので、こんな風に訊いてみると良い「仕事で上手く行っている事はあるかい?今週は何か成果はあったかい?どんなものでもいいから」。

問題が悪夢になる前に、その事案について知っておけた方がよっぽど良い。こう訊いてみよう。「何か問題は抱えていないかい、あるなら何か手助けできる事はあるかな?」

開発者チームの優れた頭脳に潜んでいるアイディアを話してもらうには、やはり質問をする事が一番良い。我が社では彼らに毎週自社製品や会社自体を改善するアイディアを1つ出してもらうようにしている。

―デイヴィッド・ハッセル (15Five)

開発者達が他の皆と同じスケジュールで働きたがっていると思い込む事

柔軟性を持って、開発者達が最も生産的で落ち着ける時間に働く事ができるようにする事が重要だ。時として、出社時間を遅くして夜まで働く場合もあるかもしれない。開発者以外が朝の8時にはオフィスに居るからと言って、創造的な人たちにもその時間に出社する事を強要しては行けない。

―ラミート・チャウラ (Fueled)

信頼を見せない事

自身も開発者だったが会社を率いるために一段高いところに登った、という創始者もよく居る。よくある失敗は開発者の判断を尊重せず、開発者や才能ある技術スタッフを信頼しないことだ。彼らを信頼することは、あなた自身が会社やプロジェクト全体に集中するために不可欠であり、彼らにより大きな責任を与えて成長を促すためにも重要だ。

―フィル・チェン (Systems Watch)

注意力欠如を招く要因を管理しない事

注意力の欠如は全開発者にとって災いのもとだ。開発者の集中を乱す恐れのある外部要因に目を光らせておく事は重要だ。そういった要因を積極的に管理し、開発者の邪魔をさせないようにするべきだ。

開発者自身がその要因を作り出している事もあるので、警戒しなければならない。集中力を保てないようならば、新しい開発者を捜すべきだろう。

―マーク・セニコラ (Banner View)

締め切りがいつも守られると信じること

開発者はあまりにも簡単に締め切りを破ってしまう。彼らのタイムラインは二倍か三倍にするべきだ。予算も二倍から三倍にした方が良い。それぐらいが正しい数値だ。

製品の発表やプロモーションはこのタイムラインに基づいて計画する。もし開発が予定より早く終われば顧客も株主も大喜びする事だろう。リスクをヘッジしておけば遅れる事はない。

―ジョシュア・リー (Standout Authority)

彼らの力や経験に合わせない事

プロジェクトを始める前に自分のチームの才能を理解する事はとても重要で、そうする事でそれぞれの人にあったタスクを任せる事ができる。チーム・メンバーはプロジェクトにずっと従事してもらう必要があり、課題が自分達の経験や素質と合わないと、その達成も難しくなる。

―ジオット・シン (RTS Labs)

詳細な要件をないがしろにする事

詳細な要件の欠如は開発において大きな問題となる。プロジェクト管理や開発の経験の無い創始者のほとんどは、開発者達が同じビジョンを共有してくれる事を期待して、ウェブサイトなりアプリなりの大まかなイメージを伝える。

残念ながら、そんな事は絶対に起きない。開発者が全く同じビジョンを持つ事はほとんど無く、したがって、正確な詳細を与えない限り彼らがあなたの期待通りのものを作ってくる事は無いだろう。

時間を節約し事態の深刻化を避けるためには、すこし時間を割いて、ウェブサイトがどんな外観でどのように機能するかを正確に把握し、紙に書き出すことだ。そして開発チームに全てが明確かどうか確認するため、一緒に見直してもらうよう頼む事をお勧めする。

―ウラジミール・ゲンドルマン (Company Folders, Inc)

技術的専門知識を聞こうとしない事

優れた技術者を雇ったなら彼らの話を聞こう!多くのリーダーは、それほど経験の無い領域においてさえも、自分達が全てを知っている考えている。才能ある技術スタッフの意見を聞かず、彼らを傷つける、という失敗をおかしてはいけない。問題を提示して、彼ら自身で解決策を発見させた方が良い。

―ローラ・ローダー (MeetEdgar)

気まぐれでマネジメントすること

開発者達は他人の心を読む事ができると考えるのが最初の失敗だ。第二の失敗は、彼らに新しいアプリ機能のアイディアを放り投げたら、それを「パッケージ」に追加してくれるだろうと信じる事だ。

全機能の詳細について明確なコミュニケーションを行い、(必要ならばラフスケッチも使って)製品がどのように動作すべきかを彼らに見せる。その後は最初のバージョンができるまでそのプランに従うのだ。

やってはならない最悪なことは、曖昧なアイディアを放り投げて、彼らにそれを作れと命じておき、完成してから自分の思っていたものと全然違うと言う事だ。何と言う時間とお金の無駄だろうか(あなたにとっても、開発者にとっても)!また、開発者の作業を邪魔してはいけない。彼らを雇ったのには理由があるはずだ。彼ら自身にそれを示してもらおう。

―ユハ・リーカラ (Stripped Bare Media)

彼らが全ての問題を解決できると思い込む事

もし、創始者またはCEOであるあなたがIT方面に疎いならば、IT担当者があらゆる問題を解決してくれると期待してはいけない。才能あふれるIT担当者は時に本当に魔法を使うが、その魔法にも限度がある。自分が何を、何故しなければならないか、またどうやったらそれができるかという事を覚えておくのは良い事だ。

―アルフレード・アタナシオ (Uassist.ME)

開発者の人柄を理解しない事

私の経験から言えば、開発者には二通りある。執行者(プログラミングを始める前に全ての細かい事柄まで精密に計画を立てるタイプ)とクリエイティブ(技術面から最良の方法を判別するための余裕を求めるタイプ)だ。

執行者は、物事がどのように見えてどのように進むのか関して、自分自身の意見を持たない。彼らはアイディアを手に取ってそれを実現する事に誇りを持っている。クリエイティブはブレインストームや計画プロセスに参加したがる。

両者とも一緒に働くのは簡単だ。執行者には、仕事をするために何が必要かを尋ねて、それを与えれば良い。聞く事で開発の時間を節約できる。クリエイティブ・タイプには、アイディア・プロセスの早い段階から参加してもらえば良い。彼らはより情熱を燃やし、作業も捗るだろう。

―アダム・スティルマン (SparkReel)

トップ画像提供:Phil Whitehouse

Scott Gerber
[原文]