独身中年と既婚中年のアルコール消費量の違い

写真拡大

イギリスのキール大学とロンドン大学の学者による、10年に渡る、4500人の男女を対象にした研究で、中年域に入ると男女ともに健康の不安からか、アルコール摂取量が減ることが分かりました。特に、45才以上の男女で、離婚や死別など、大きな生活環境の変化の後に、摂生に努めるようになっているようです。

ただし、独身の裕福な中年男性に限っては、アルコール摂取量が年齢とともに増えていくことが判明しました。これは、手取り収入が高く(自分が好きに使えるため)、社交の場が多いからであろうと見られています。

経済社会研究評議会の資金援助による研究では、45才以上の一般男性は、一週間のアルコール消費量が14杯、健康ではない引退した男性は5杯、高齢の女性は平均して7杯、という結果が出ています。

研究主任のクレア・ホールワーズはこう述べています。

「健康の面で最も危険だと考えられるグループは、教育レベルの高い、裕福な中年独身男性だと言えるでしょう。彼らの問題点は、飲みすぎているという自覚がないことだと思います。」

参考:
Sharp decline in middle-aged drinking over health fears (but wealthy, single men still consume the most alcohol)
http://www.dailymail.co.uk/health/article-2885699/Why-wealthy-single-men-biggest-drinkers-later-life-Disposable-income-chances-socialise-mean-likely-cut-down.html