FWフェルナンド・トーレスの放出で、ミラン派別の問題も抱えることになる。フィリッポ・インザーギ監督が起用できるセンターフォワードはどうなるかという点だ。

MFジェレミー・メネスはコンスタントに攻撃陣の中央でプレーしているが、FWジャンパオロ・パッツィーニはここまで98分しかプレーしていない。メネスが風邪でもひいたら、どうするのだろうか。

まずは、パッツィーニのチャンスが増えるだろう。だが、ここまで彼への信頼が大きくなかった事実に変わりはない。だからこそ、トーレス放出は新たな補強の可能性につながるかもしれない。

2月2日の時点でインザーギ監督が起用できるストライカーが増えると決まっているわけではないが、フロントは最後まで状況をチェックするだろう。

理論上で言えば、FWエムバイェ・ニアンが残ることになるのだが、彼は移籍するかもしれないし、いずれにしても、よりサイドの選手とみなされている。

そこで、サンプドリアFWステファノ・オカカの名前が再び出るかもしれない。少なくとも理論上は、より実現可能な選手の一人であり、若く、完成されている。法外な金額も必要としない。

オカカへの関心が報じられ始めた1カ月前から、状況は変わっていない。2016年までとなっているサンプとの契約はまだ延長しておらず、その点で前進は見られていないのだ。これからも動きがなければ、ミランが壁に穴を開けようとするかもしれない。

その場合の条件はどうなるだろうか? おそらくは、パッツィーニのサンプ復帰とのトレードだ。この場合でもセンターフォワードが1人だけなのは変わらないが、オカカは年齢に加え、特長の面でもパッツィーニよりチームに適している。

だが、直近でアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は「パッツィーニはアンタッチャブル」と繰り返している。状況が動くとしたら、マーケット終盤かもしれない。

いずれにしても、ミランはすでにパルマからのオファーを断り、バーンリーのオファーもその後は進展がない。ただ、オカカとパッツィーニの去就はリンクしているわけではなく、パッツィーニがサンプ以外に移籍しても、オカカがミランに来る可能性がある。

ほかの候補となるのはどんな選手だろうか? ラツィオFWミロスラフ・クローゼが不満を表しているが、36歳という年齢がミランの基準にそぐわない。ローマFWマッティア・デストロの獲得には、依然として大金が必要だ。