能年玲奈インタビュー 『海月姫』の三つ編おさげのオタク女子役で「やっぱりコメディが好き!」
「『あまちゃん』のときにウミウシを好きになったんですけど、『海月姫』(くらげひめ)で初めてクラゲに注目してみて、すごくかわいいな、キレイだなって。クラゲも大好きになりました」

 と、笑顔で話す能年玲奈さん。オタク女子集団と女装美男子が繰り広げる大騒動(?)を描いた、東村アキコの同名漫画を映画化した『海月姫』では、主人公の倉下月海(くらしたつきみ)を演じています。

 三つ編みおさげに大きなメガネ、さらにそばかすとゲジゲジ眉毛で、月海に成りきった能年さんですが、取材に現れた素の彼女はやっぱりカワイイ! 

 クラゲをイメージした衣装に身を包み、月海について、自分について、語ってくれました。

◆オタク女子を演じるためにコントで研究

「やっぱりコメディが好きなので、お話しをいただいてすごくワクワクしました。それに、オタクと呼ばれるこんなに濃いキャラクターの女の人たちが、これほどたくさん出てくる作品に参加できることはあまりないと思うので、とても楽しみでした」

 月海はクラゲオタク。それぞれに突き詰めた分野を持つオタク女子仲間が住む、オタクの園「天水館」に暮らしています。

 “男を必要としない人生”を掲げる「尼〜ず」と称する「天水館」の仲間に扮したのは、池脇千鶴さん、太田莉菜さん、馬場園梓(アジアン)さん、篠原ともえさん。

 みなさん、原作コミックから抜け出たような没入っぷりを披露しています。能年さんもオタク女子を演じるにあたって、研究をしたそうで。

⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=177146

「ドランクドラゴンさんとか柳原可奈子さんがやってらっしゃるコントを見たりして、動きや話し方を考えました。どうやったら楽しく月海をできるかなって。

 あとはこれまでつけ毛とかはしたことがなかったんですけど、やっぱり三つ編みは月海を演じるために重要だと思ったので、絶対にやりたいとお願いしました。原作ものをやる以上は、それを尊重しないと意味がないと思っていますし」。

 常に穏やかに話す能年さんですが、端々に女優としての意思がしっかりと伝わってきます。

 そして月海を次のように分析。

「すごくナイーブな子なんです。いつも自分のことをダメだと思い込んでる。でも好きなことに集中し始めると、ほかのことは完全にお構いなしになる。そのギャップがおもしろいんですけど、集中するとほかが目に入らなくなる部分は、私も同じなので共感できましたね」。

◆まっすぐでいる気持ちを大事にしたい

 物語では再開発プロジェクトのために「天水館」が取り壊しの危機にさらされます。「天水館」だけが拠り所の「尼〜ず」にとって、最大のピンチ! 

 そんななか、月海は菅田将暉さん演じる女装美男子の蔵之介や、長谷川博己さん演じるその腹違いの兄、修に出会います。菅田さんといえば、いま、ガンガン来ている若手俳優のひとり。

 この女装男子姿も「美しすぎる!」と話題になっていますよね。能年さんは、「美しさ」だけでなく、そこまで持って行った菅田さんの役者としてのアプローチに感服した様子。

「最初に本読みでお会いしたときから、とても減量されていって。10キロ以上落とされたそうで、すごいなって。実際の女装姿も、やっぱり男性だっていう違和感がちょっとはあるのかなと思っていたんですが、全然なくて。月海と蔵之介として楽しく演技できました」。

 とはいえ、人見知りを公言している能年さん。カメラが回っている時以外は、菅田さんともあまりお話しはされなかったとか。ただこんな微笑ましいエピソードも。

「撮影の合間に、篠原さんが手芸部を発足してくださったんです。菅田さんも参加してくださったので、嬉しかったですね」。

 現在、21歳の能年さんに30歳になるころには、どんな女性・女優になっていたいか聞いてみると、こんな答えが返ってきました。

「最近、自分がやりたいと思うことに対して、まっすぐでいる気持ちを大事にしたいと強く思うようになったんです。できるかなぁって考えるよりも、飛び込んで行きたい。30歳になっても、ブレることなく、どストレートなままでいたいなって思います」。

 最後に能年さん個人が「天水館」を訪れたら「尼〜ず」の面々と仲良くなれそうか訊ねたところ、

「どうなんでしょう。時々遊びにお邪魔するくらいが望ましいなって思います(笑)」と、素直な答えで笑わせてくれました。

⇒【YouTube】映画『海月姫』予告篇 http://www.youtube.com/watch?v=4PjRqYqmMKE

<TEXT・PHOTO/望月ふみ>

『海月姫』は全国公開中
配給:アスミック・エース
(C) 2014『海月姫』製作委員会 (C) 東村アキコ/講談社
オフィシャルサイト http://www.kuragehi.me/