わずか130営業日で投資資金を8倍以上に! 1億円超の損失から劇的な復活を遂げた テスタさんの「超短期トレード」の極意とは?

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「11月以降、金融緩和で一時的に出来高が上がったという点では恩恵は受けているのかもしれないですけど、僕の場合は中長期で株を保有するような投資家ではないので、日経平均株価が上がっても必ずしも儲かりやすいということはないんですよね」

 そう語るのは個人投資家のテスタさん。数秒〜数分という超短期の「スキャルピングトレード」を得意とし、昨年だけで5億円以上、これまでの累計利益は8億円を超える凄腕投資家だ。前述のように「日経平均株価が上がったから儲かりやすいということはない」というトレードスタイルだが、11月だけでも利益は5000万円を超えた。

「確かに金融緩和があって、その日はアイフル(8515)とかケネディクス(4321)、銀行とかが動いたんですけど、思ったより続かなかったというか、すぐに値動きが止まっちゃったので、僕自身の意識としては金融緩和があっても2〜3日しか頭に残ってなかったですね。それよりも、例えばラオックス(8202)のような個別の材料株は金融緩和の前からずっと動いていたのでトレードには不自由しなかったです。所詮、僕が一度にやれる銘柄はほぼ1銘柄なんで、極端に言えば1銘柄が1日中、動いてくれていたら、ほかの銘柄がまったく動かなくてもいいんですよ」

 それもそのはず、テスタさんは超短期で売買を繰り返すため、一日の約定回数は300件以上にもなる。複数の銘柄を売買している暇がないほど、超短期でトレードを繰り返して、コツコツと利益を積み重ねているのだ。

「例えば11月だと、ラオックスやサクサHD(6675)、ケネディクス、アイフル、フィンテック(8789)、あとはオンコセラピー・サイエンス(4564)をトレードしてました。金額的に板が薄い銘柄はやりにくくて、ラオックスやフィンテックのように板一枚に何十万株とか、最低でも何万株とか並んでいる銘柄のほうがやりやすいですね。でも、一日に300件とか約定するようなトレードだとめちゃめちゃ疲れるんで、スイングトレードの投資家さんと比べると、同じくらいの利益なら自分のほうが損してる気持ちになります(笑)」

 テスタさんは出来高が急激に増えて板が厚く、値動きが軽い、いわゆる“テーマ株”と言われるような盛り上がっている銘柄の板やチャートを監視し、その銘柄の需給(買いが強いのか、売りが強いのか)や日経平均先物の値動きを見ながらトレードしているという。

「例えば、去年ならゲーム関連とかバイオ関連のような盛り上がった“テーマ株”がありましたけど、一方でオリンピック関連なんかはイマイチ盛り上がらなかったんです。今年も金融緩和で不動産や銀行とかがテーマ株になるかと思ったら、意外とすぐに終わったんですよね。それはなぜかというと、結局相場がよければ投資先をみんなが探すので、わかりやすい銘柄(=テーマ株)に資金が入りやすくなって盛り上がるんです。つまり、テーマができたから“テーマ株”が上がるわけじゃなくて、わかりやすい銘柄に集中するから、それがテーマになる。そういう銘柄は板が厚くてトレードもしやすいんです。でも、その“テーマ株”の初動から上昇していくところを取れるのは、きちんと最初からその材料を狙ってたり、ファンダメンタルズ分析をしている投資家さんで、僕なんかは『ワー』って盛り上がってる銘柄のお祭りに途中から参加して、お祭りが終わるまでに帰るみたいな、言い方は悪いですけど『スキマ産業』みたいなトレードですね(笑)」

2014年4月までに出した1億円以上の巨額の損失を
取り返せたのは、「取り返すのを諦めたから」

 しかし、凄腕のテスタさんも実は今年の相場には苦戦していた。

「もう、相場の難易度としては今年よりも去年のほうが圧倒的に簡単というか、やりやすかったですね。自分のトレードは去年より確実に上手になってると思うんですけど、それでも去年の5月のように1カ月で1億円以上も勝てるなんて想像すらできないですね。まぁ、今から考えると去年の相場がそれだけすごい相場やったということなんでしょうね」

 実際、テスタさんは今年の4月までに1億円以上の損失を出していたのだ。

「今年は少し力を抜いてやってみようと思ったら、4月までにめっちゃ負けて、『これはアカン』と。それからは心を入れ替えて真面目にやろうと思って、5月からは口座の資金を3000万円に減資して、コツコツやり始めました」

 その結果、元手の3000万円は11月下旬までの130営業日で2億6000万円まで急増。なんと資金を約8.6倍にまで増やしたのだ。12月には約1500万円の損失を出しているが、それでも4月までの1億円以上の損失を取り戻すどころか、約1億円の利益を上げることがほぼ確実だ。

「去年は5億円以上のプラスだったのに、今年は4月の時点で1億円以上負けてて、もう勝てる気がしなかったんですよね。だから3000万円に減資したんですけど、そのときはまさか今年の成績がプラスになるなんて夢にも思ってなかったですし、そもそも去年は5億円以上勝ったのに、今年まさか1億何千万円も負けるとも思ってなかったんで、本当に相場は一寸先は闇というか、先が読めない世界だなと思いましたね」

 しかし、これまでにリーマンショックや東日本大震災など、さまざまな相場を生き抜いてきただけでなく、超短期で売買を繰り返すスキャルピングトレードを行うテスタさんが、今年4月までに大きな損失を出した理由は何だったのだろう?

「去年の5月とかは動きが単純というか、とにかく売る場面がなかったから売りをほとんどせずに、常に押し目で買って、高値を更新しても買って……買いの目線だけでよかったんですよね。去年の5月は『買い9.5:売り0.5』くらいの感じでしたけど、今年は『買い6:売り3』という感じで、長期的に見れば上昇相場なんですけど、短期の値動きは複雑化してるような気はしますね」

 では、複雑化している相場にもかかわらず、今年前半の損失を取り戻し、収益をプラスに転換できた理由は?

「まぁ、ひとつはどれだけ真面目にやるかだと思うんですけど、大きかったのは3000万円に減資したということですね。3000万円減資するときに考えていたのは、もう『完全に取り返すのを諦めよう』ということだったんです。取り返そうと考えているうちは勝てないし、取り返せないと思うんですよ。でも、取り返すことは絶対無理やと諦めて、それまでの負けはリセットして、とにかく3000万円を減らさずに、コツコツ積み上げていくことに集中して再スタートが切れたんで、その『取り返すのを諦める』という状態に持っていけたのが、プラスになった理由やと思います。逆に言うと、その状態に持っていくまでに負けすぎたんで、もっと早く切り替えないとダメだったんでしょうけどね」

 大きな損失を出したときに「取り返したい!」と思ってトレードするとドツボにハマることが多い。しかし、テスタさんの場合は今年の4月までに出してしまった損失はいったん諦め、「コツコツと積み上げる」ことに集中することで自分のトレードを取り戻すことに成功したのだ。

相場の難易度は上がったが、信用取引の回転売買が可能になって
初心者でも短期のデイトレードで勝てる可能性が高まっている!

 しかも、資金を3000万円に減らして、超短期のスキャルピングトレードに徹することで、少ないリスクで大きなリターンを得ることができたという。

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