【ひと駅コラム「それ、気になってました」(3)】

 今や、フィギュアスケートの男子シングルで世界のトップに立つには、欠かせない要素となっている4回転ジャンプ。ショートとフリーの両プログラムで、誰もが1、2種類の4回転ジャンプを跳んでいる。

 そんな4回転ジャンプを最初に跳んだのは、誰か。国際スケート連盟(ISU)主催の公式戦では、1988年の世界選手権でカナダのカート・ブラウニングが初めて成功させた。4回転トーループだった。

 以来、1990年代から4回転ジャンプ(4回転トーループ)に挑む選手が次々に出てきて、世界選手権や五輪などでメダリストになった選手たちは、ほとんど4回転ジャンプをマスター。4回転+2回転のコンビネーションジャンプも演技に組み込まれていった。

 ちなみに、6種類の主要ジャンプのうち、ISUの公式戦で4回転ジャンプが成功しているのは、前述のトーループの他は、サルコウとルッツ。4回転サルコウは、1997年のジュニアグランプリでアメリカのティモシー・ゲーブルが初めて成功した。4回転ルッツは、2011年NHK杯で初めてアメリカのブランドン・ムロズが成功したが、成功者はいまだ彼ひとりだけ。そして、ループ、フリップ、アクセルの4回転ジャンプは、ISUの公式戦で成功した選手はまだいない。

 日本人選手では、本田武史(現プロスケーター、解説者など)が1998年世界選手権の予選で初めて4回転ジャンプに成功。本田は、2002年、2003年の世界選手権で銅メダルを獲得し、2003年四大陸選手権のフリーでは、2種類の4回転ジャンプを3回成功させるという快挙を達成している。

 なお、女子で唯一、ISUの公式戦で4回転ジャンプを成功させた選手がいる。日本の安藤美姫(現プロスケーター)。2002年ジュニアグランプリで、4回転サルコウを見事成功させた。

スポルティーバ●文 text by Sportiva