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アルマードはこのほど、2007年より東京大学との産学連携で行ってきた「卵殻膜摂食による消化吸収に関する研究」をまとめた論文が、ネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)が運営する学際的電子ジャーナル「Scientific Reports」に掲載されたことを発表した。

論文名は、「Eggshell membrane ameliorates hepatic fibrogenesis in human C3A cells and rats through changes in PPARγ-Endothelin 1 signaling(日本語訳:卵殻膜がPPARγ-Endothelin 1 シグナリングにおける調節により肝障害を改善する)」。

同論文には、東京大学総括プロジェクト機構・総括寄付講座「食と生命」の加藤久典特任教授の研究グループによる、四塩化炭素誘導肝障害モデルラットを用いた実験の成果がまとめられた。

実験では、微粉砕された卵殻膜(卵の薄皮部分)の摂取により、モデルラットの肝障害の症状が改善され、さらに遺伝子レベルでの解析により炎症や肝繊維化形成が抑制される方向の変化が誘導されることを見いだした。また、そのメカニズムは「PPARγ(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ)‐Endothelin 1(エンドセリン1) シグナリング」における調節によると推察されている。

なお、四塩化炭素は肝臓に炎症を誘導し、長期間の投与では肝硬変のモデルとして動物実験において広く用いられている。肝臓機能に着目したのは、初期に行った正常ラットにおける遺伝子発現の網羅的解析により、肝線維化抑制に関わる変化が予想されていたためとのこと。

同研究の成果から、これまで産業廃棄物とされていた卵殻膜の機能性を明らかにすることで、新たな機能性食品の創出や産業への貢献が期待できるという。