Surface Pro 3は「使える」。いいところ、気になるところ

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日本では2014年7月に発表された「Surface Pro 3」。リリース以来3代目となるタブレットPCは、いま使っているノートPCの代わりになるのか。手を伸ばす価値があるのか。著名なブログ管理人であり、企業アドバイザー、プロダクトデザインも手がける、いしたにまさきがレヴューする。

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WIRED
・ノートPCの新しい使い方を提案するペンデヴァイスとタッチディスプレイ
・アスペクト比3:2で、Macbook Pro Rertinaにせまる約216ppiという画素密度
・USBポートが付いていてUSB機器を別途充電できるACアダプター

TIRED
・Micro SSDのスロットはあるが、SDカードのスロットがない。USBポートも1つ
・専用キーボードであるタイプカバーのタッチパッドは先代より大型化され改善されているものの、まだ改善余地がある
・電源不足の点は否めなく、外付HDDの利用などには注意が必要

まず冒頭に言っておきたいのが、これまでに初代・2代目Surfaceを試してみた人にこそ、この3代目Surfaceを体感して欲しいということ。

ぼくは初代のSurfaceをそこそこ大きな期待感をもって触れてみたものの、結局導入しなかった。しかし、今回の3代目Surfaceには、これまでとはちょっと別物という完成度の高さを感じている。もともとマウスやキーボードなど、ハードウェアの設計には定評があるマイクロソフトの力が、いよいよこの世代で開花したという印象だ。

画面の美しさ

「Surface Pro 3」を起動して、とにかく最初にびっくりするのが画面の美しさ。Macbook Airがいくら待ってもRetina化されないという現状を考えると、この軽さ、このうすさでフルスペックノートPCとして使えて、同時にスマートフォンで高解像度ディスプレイに慣れきったぼくらの目を満足させてくれるのは、Surface一択であると言ってもいいだろう。

ペンデヴァイスの衝撃

これまでペンデヴァイスというのを何度か試してきたが、結局長く使い続けることになったものはなかった。そのため、ここのところはペンで紙に書いたものをデジタル化するという手法を取っていて、それはそれでとてもいいところがたくさんあるのだが、Surfaceと『OneNote』の組み合わせは「強力」だった。

ペン上部のボタンを押すと、Surfaceの画面上にOneNoteが起動する。これは画面がロックされている状態でも同様で、即座にメモが取れる。

このおかげで、打ち合わせ時の効率はものすごくよくなった。移動中にアイデアをメモしておいて打ち合わせにのぞみ、その画面を参加するメンバーで見ながらそのまま打ち合わせをすすめて、そこにメモを追加していく。終了後は、メンバーにそのままメモをシェアも可能だ。OneNoteはもちろん他のスマホでもタブレットでもMacでも見ることができる。

他のマシン、他のOSからの移行

最近のクラウド環境のおかげで、データ移行の手間はほとんどなくなったと言ってもいい。

個人的には、プレゼンの際にMacの『Keynote』を使いたいときをのぞいては、Chromeのデータ連携がすばらしいこともあり、ほとんどセットアップ不要でSurfaceに移行できてしまった。

また、アドビの『Creative Cloud』のように、ひとつのライセンスで、OSがWinであれMacであれ使えるものも出てきている。だから、必要に応じてWinでもMacでも、好きなほうを使えばいいという環境は整ってきているのだ。

とりあえずセットアップだけでもしておくかとSurface Pro3を起動して、これまでのところ約1週間強。実は、ずっとSurface Pro 3を使い続けている。

これはどういうことなんだろうか?と考えてみたのだが、その理由のひとつには、Surfaceという新ハードウェアを楽しんでいることが挙げられる。もうひとつは、ここ10年ぐらいMacしか使ってこなかったので、OSの違いやその設計思想の違いによる体験も楽しんでいるのだ。言ってみれば、日々脳の違うところが刺激を受けている感じが心地よい。

また、ぼく自身は仕事でカバンをデザインしているのだが、手がけた「ひらくPCバッグ」だけでなく、「とれるカメラバッグ」にも、なぜか事前に計算したかのように、Surface Pro 3はジャストフィットする。つまり、極めていまどきの快適なサイズにこれまでに挙げた機能が詰まっているということなのだ。

そんなわけで、ここまで「使える」端末なのであれば、いっそ自宅母艦として「Surface Pro 3 専用 ドッキング ステーション」を導入してしまった方が、もっと幸せになるのではないかということすら検討し始めている。周辺機器としては、そこそこの価格なのだが、これを導入してしまうと、実は改善してもらいたいポイントはほとんどクリアされてしまう…。そうなるとSurface Pro3には、本当に死角がない、のだ。

Surface Pro 3|マイクロソフト