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STAP細胞の検証実験で存在が確認できなかったことを受け、理化学研究所は12月19日、小保方晴子研究員から12月21日付の退職願が提出されたことを発表した。理研は退職願を受理したという。小保方研究員の「与えられた環境の中で魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り、このような結果にとどまってしまったことに大変困惑しています」とするコメントを発表した。

退職願を承認するに際し、野依良治理事長は「STAP論文が公表されてからこの10カ月余り、小保方晴子氏にはさまざまな心労が重なってきたことと思います、このたび退職願が提出されましたが、これ以上心の負担が増すことを懸念し、本人の意志を尊重することとしました。前途ある若者なので、前向きに新しい人生を歩まれることを期待しています」とコメントを発表した。

理研が発表した小保方研究員のコメント全文は以下の通り。

●「責任を痛感しておりお詫びの言葉もありません」

どのような状況下であっても必ず十分な結果をと思い必死に過ごした3か月でした。予想をはるかに超えた制約の中での作業となり、細かな条件を検討できなかった事などが悔やまれますが、与えられた環境の中では魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り、このような結果に留まってしまったことに大変困惑しております。

私の未熟さゆえに論文発表・撤回に際し、理化学研究所を始め多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことの責任を痛感しておりお詫びの言葉もありません。検証終了を以て退職願を提出させていただきました。最後になりますが本検証実験にあたり検証チームの皆様はじめ、ご支援・応援してくださった方々に心より御礼申し上げます。

2014年12 月19日 小保方 晴子

(弁護士ドットコムニュース)