東出昌大が演技に開眼!『寄生獣』『アオハライド』で魅せた2つの姿
 かつてはパリコレモデルとして活躍し、現在は俳優業で引っ張りだこの東出昌大。

 ですが、正直、これまでは東出さんを、単に見た目のいい俳優さんと思っていた人もいることでしょう。

 その考えを覆す2作品『寄生獣』と『アオハライド』が公開中。東出さん、俳優として開眼してます!

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◆デビュー作で 日本アカデミー賞新人俳優賞に

 東出さんが俳優デビューしたのは、日本アカデミー賞にて作品賞を含む5部門で最優秀賞を獲得した、吉田大八監督(『紙の月』)の『桐島、部活やめるってよ』。

 忘れがちですが、『桐島、部活やめるってよ』が公開されたのは2012年の8月。まだ2年ちょっとしか経ってないんです。

 同作で先の日本アカデミー賞新人俳優賞に輝いた東出さんの、その後の活躍のすさまじさは言うまでもありません。

 でも、芝居の基礎がないままに想像を超える脚光を浴びてしまったがゆえの厳しさが、東出さんを待ち受けていたのも事実。

 出演作品は続くものの、演技力が伴っていないという批判をされることが多かったんです。

 そりゃ、そうですよねぇ。演技経験のなかった人が、突然、(おそらく本人も理解できないほどのスピードで)主役クラスに担ぎ出されていったんですから。

『桐島、部活やめるってよ』は雰囲気でカバーできる役柄でしたが、その後の数作は厳しい評価もありました。

 しかし、しかし! 東出さんは、「あー、結局見た目がいいだけの人ね。いつまでこの人気が続くかねぇ」などという失礼極まりない外野の声を見事にはねのけたのです。

◆意外!『寄生獣』でのパラサイト役がハマりすぎ

『寄生獣』と『アオハライド』は大人気コミックの映画化で、さらに共に高校生役ですが、『寄生獣』は1990年代に一世を風靡した岩明均さんによる青年コミックで、グロ描写の中に哲学的要素が含まれたSFもの。

 一方の『アオハライド』は2011年から咲坂伊緒さんが連載している少女コミックで、青春にフォーカスしたいわゆる胸キュン必至の学園もの。つまりま〜ったく方向性が違うんですねぇ。東出さんが演じている役柄も驚くほどに対照的です。

『寄生獣』では人間の脳に寄生し、人間を食していくパラサイトの島田秀雄役。前後編で描かれる映画版の、前編の重要シーンを担っています。このパラサイト役が似合うったら!

 東出さんの日本人離れした長身と、特徴的な声も存分に生かされています。さらに人間の天敵であるはずのパラサイトながら、東出さん演じる、学校生活に溶け込んでいる島田には、どこか親しみを感じさせる部分が。だからなのか、島田側になって観てしまう瞬間があるんです!

 パラサイト役なんだから、それって失敗なんじゃないの?と思った人。そんなことないんですよ。今回、山崎貴監督は世界観として微妙なラインを狙ったと言われているので、島田側によろめく瞬間があってこそ、成功といえるのです。

◆『アオハライド』では 憂いのある表情に胸キュン

 原作者の咲坂さんが青春(アオハル)に乗る(ライド)の意味を込めた『アオハライド』は本田翼さんとのW主演で話題。

 ヒロイン、吉岡双葉役の本田さんはまさに少女コミックから飛び出てきたような雰囲気。キャスト発表当初から支持されていたのも頷けます。

 馬渕洸役の東出さんの場合は、「高校生に見えるのか」「イメージが違う」といった声が聞かれました。

 でも蓋を開けてみたところ、この洸、アリです。完全にアリですよ!

 前半は、確かに校内で存在が浮いているように見える箇所もあります。でも後半、心に抱えた洸の傷が明らかになっていき、苦悩している様を見せはじめる東出さんのステキなこと!