「血が流れてからじゃ遅せぇぞ」オードリー若林vs春日dis騒動の意外な結末とは?

ちなみにディスとは、disrespect(批判する)の略称。主にヒップホップシーンに根付いている文化で、ディスられた相手はそのディスに対してディスり返す、いわゆるアンサーソングを発表することがある。
今回はそんなオードリーの若林さんと春日さんによる「ディス→アンサー→ラストアンサー」という一連の騒動についてご紹介する。
「その頭に打っとけステロイド」
事の発端は11月に若林さんが発表した、相方・春日さんを痛烈にディスった楽曲「春日ディス feat.ENSYUakaゴンゴール氏原」からはじまった。
ラジオ内で発表されたこの楽曲は、ラッパーとしての経歴も持つ、お笑いコンビ・ゴンゴールの氏原真一さんと若林さんによる春日さんへのディスソング。
刺激的なリリックはもちろんのこと、Yuto.comさんが手がけたドープなトラックにマッチしたラップから、若林さんのラッパーとしてのポテンシャルに大きな注目が集まった。
その後、YouTubeに投稿されたことでさらなる広がりを見せ、ヒップホップファンの間でも話題となっていた。
「初めてですよ、ここまで私をコケにしたおバカさんたちは」
これを聴いた春日さん本人がその場で「すばらしい完成度」とほめて深刻にとらえるわけでもなかったため、事態はこれで収束するかと思われたが、翌週の放送で春日さんがまさかのアンサー曲を発表。地元の友人であるビーボイジャーさん協力のもと、氏原さんと若林さんへの批判を連発。
「ばかばやし」「クイズ番組成績悪い」「業界用語を無駄に使うな」など、相方だからこそわかる若林さんへのディスが続く。
これもまたラップ初心者とは思えない、若林さんに劣らない出来映えで、すぐさまネット上で多くの人が反応した。
ラストアンサー「#そのスイッチをONに」発表
そして迎えた12月13日。「これで最後だ」とコメントすると、春日さんへのアンサーに対し、若林さんと氏原さんがアンサー曲「#そのスイッチをONに」を発表。
少しメロウなトラックが流れると、その内容は前回のような痛烈なディスではなかった。
楽曲は「春日さんの声はいつも俺に勇気をくれた」「最大級の春日さんへのリスペクトを送るぜ!」と春日さんへの愛情が強く感じられる、氏原さんのバースから始まる。
続いて、若林さんが「打ち切りそうになった」「なんとか続行 ありがとう」「上がらないよ 頭が」「溢れ出るよな 涙が」と、春日さんのおかげで番組打ち切りが阻止されたことへの感謝の言葉を紡ぐ。
そして「くだらない争いはもうやめようぜ」「血が流れてからじゃおせぇぞ」「共に歩もうぜ アーイ!」と放ち、この戦いは幕を閉じた。