遠藤保仁 (撮影/岸本勉・PICSPORT)

写真拡大

見事に昇格即3冠を達成し、実力を見せつけたG大阪から、アジアカップに東口、遠藤、今野の3選手が選ばれた。乗っている選手たちが日本代表で活躍するのを見られるのはうれしいことだが、ことクラブレベルで考えると手放しでも喜べない。

G大阪は12月13日に天皇杯決勝を優勝で終え、14日からオフに突入。だが代表選手たちは29日に集合すると、トレーニングを開始する。そしてそのままオーストラリアに赴き、決勝まで戦ったとすると帰国は早くとも2月1日。1カ月以上にもわたる長期合宿をこなすことになる。

さらに2月24日または25日にはACLの初戦、その後ゼロックススーパーカップが2月28日、そして3月からはリーグがスタートするのだ。2014年は3月1日がリーグのスタートだったが、そこからワールドカップを挟み、ほぼ2年間休みらしい休みを取らないまま、来年のシーズン突入となる。11月に遠藤を招集したアギーレ監督は、遠藤を酷使することを決めた。

鹿島の昌子、柴崎も招集されたが、この2人はブラジル・ワールドカップには行っていない。2位の浦和は西川だけ、4位の柏からは誰も選出されていないことを考えると、G大阪はチーム心臓部のボランチを2人とも提供するという、苦しい立場なのだ。G大阪にとっては、主力を休ませたい時期に仕掛けられたワナにも思えているのではないだろうか。

ちなみに2010年、2月2日のキリンチャレンジ、ベネズエラ戦から、6月のワールドカップ、2011年1月のアジアカップを経た遠藤はそのまま12月25日の天皇杯準々決勝までほぼ休むことなくプレー。代表と重なっていたヤマザキナビスコカップ2試合を加えても9試合に出なかっただけというスケジュールをこなした。

4年経過した今、遠藤ははたして大丈夫なのか、大会後のことが今から心配される。

【日本蹴球合同会社/森雅史】