アギーレ監督の八百長告発を受けて日本サッカー協会が会見、独自調査へ

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 日本代表のハビエル・アギーレ監督が八百長問題でスペイン検察当局から正式告発された件を受けて、日本サッカー協会(JFA)は16日、西澤和剛コミュニケーション部部長が会見。JFAとして独自の情報収集を進めることを明らかにした。

 西澤部長は「具体的にお話しできることは多くない」と前置きしながら、「検察当局からの告発文は入手していて、ちゃんとマークも入った正式なものであると認識しております」とコメント。状況が以前よりも一歩進んだ段階に入ったことを認識しながら、「今後、出頭要請の可能性も含めて、もっと情報収集しなければならない。どうやって深い情報を集めていくかというところになります。この告発を受けて、まずは独自に調査を進めることを皆さんにお伝えすることが大切だと思っております」と話した。

 現在、JFAでは顧問弁護士でもある三好豊法務委員長を中心に動いているが、スペイン在住の顧問弁護士、アギーレ監督の契約弁護士の三者で連係を取りながら、独自の情報収集を進めていくことになる。スペイン在住の契約弁護士は今回の件に関しても情報収集に協力しており、一歩進んだ段階に入ったことを受けて、今までより踏み込んだ連携をしていくことになる。また、これまでアギーレ監督の契約弁護士とは監督を介してコンタクトを取っていたが、スペイン人の現地顧問弁護士と直接話をすることでスムーズに話を共有する算段だという。日本とスペインでは司法制度の仕組みに違いがあることもあり、まずはそこを検証しながら、正確な状況把握に務めることになる。

 正式に告発されたことを受け、今後のポイントになるのは、どのような順序とスケジュールで捜査が進むのかだ。西澤部長も「今回の告発で、今後のスケジュールがようやく出てきたとも言えます。アギーレ監督の弁護士が今後の見通しやスケジュールに関して詳しい情報を持っているので、そこについてより深く確認する。それが最初のステップで、今後の状況に応じて都度対応が変わっていくことにはなるかと思います。事実が出た時に対応を考えなければならないとは思いますが、何らかの判断を下すのは事実の確かさを判断してから。どんな事実が出るのかは捜査する側が把握をして、いろいろな判断を下していく。我々としては事実を探るよりも、順序やスケジュールに関して、より深い情報を集めていくことになります」としている。

 現時点では告発されただけの“グレー”な状況だが、年明けにアジアカップが迫っており、来夏にはワールドカップ予選がスタートする。だが、JFAとしては「長い時間がかかったとしたら…という検討はしていないので、まずは今後の見通しやスケジュールを調査して見定めたい。その後については、状況に応じて検討していくことになると思います。最悪のケースを想定した危機管理的な話? こうなったらこうしようという議論はなされておりません」という。

 JFAが弁護士間の連係を経ていかなる見通しを得るのか、そしてスペイン検察当局によるアギーレ監督の事情聴取は日本代表の活動にも影響を及ぼすのか。正式な告発をきっかけに、今後の動きからさらに目が離せなくなった。

文=青山知雄(Jリーグサッカーキング編集長)