アギーレ監督告発で協会が対応協議も…「何かを判断するタイミングではない」

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 2011年5月21日に行われたリーガ・エスパニョーラ最終節のレバンテ対サラゴサ戦をめぐる八百長疑惑で日本代表のハビエル・アギーレ監督がスペイン検察当局から告発されたことを受け、日本サッカー協会は16日、今後の対応について協議した。

 この日午前、大仁邦彌会長、原博実専務理事のほか、法務委員長を務める三好豊弁護士らが対応を協議。通訳を介して電話でアギーレ監督にも状況を確認したが、指揮官は「(告発されたという)正式な連絡は来ていない」と話していたという。

 同日夜には西澤和剛コミュニケーション部長が報道陣に対応した。スペインの司法制度によると、今回の告発を受けて本格的な捜査が始まる見通しで、「その進捗を見守りながら、協会としても独自に調査を進める」と説明。今後は協会が契約するスペイン在住のスペイン人弁護士がアギーレ監督の弁護士と直接連絡を取りながら、「正確かつ詳細な情報」の収集を急ぐ考えを示した。

 協会が今月4日にアギーレ監督をヒアリングした際、指揮官は「そういったことは一切やっていない」と八百長への関与を否定した。その時点で「アギーレ監督が八百長にコミットした事実はない」とした協会としての判断も「現時点では覆らない」(西澤部長)と指摘。「現時点では何かを判断するタイミングではない」と、あくまで今後の調査次第とした。

 調査の内容としては「まずはスケジュールのところ。今後の見通し、今後のスケジュールを見定めたい」と説明。今回の告発により、アギーレ監督自身が裁判所に出頭し、証言を求められる可能性もある。指揮官は「2月に一度、供述する必要が出てくるだけ」と、来年1月に開催されるアジア杯への影響を否定したというが、監督業務に支障をきたす事態となれば前代未聞で、進退問題は避けられない。

 アジア杯に向けた代表合宿は29日から始まる。指揮官が疑惑を抱えたまま大会に臨むことで選手に動揺を与える恐れもあるが、西澤部長は選手に対する説明についても「今後、検討するべきことかなと思う」と話すにとどまった。

(取材・文 西山紘平)