15日、日本テレビ「人生が変わる1分間の深イイ話」では、「売れっ子は本当に幸せなのかSP」と題し体操内村航平の母・周子さんの"超せっかち生活"に密着した様子を放送した。

今年9月に全日本シニア体操選手権50代の部で1位となった周子さんは、夫・和久さんと共に長崎県諫早市で体操教室を営む。

同番組が密着した初日、周子さんの一日は車で2つ隣の街に赴き、保育園で行われる体操教室の指導からはじまった。ダッシュで車に飛び乗り、少し遅刻して到着するもハイテンションで子供達に体操を教える。

「歩いてるところはあんまりない」という周子さん。今度は福岡県に車を飛ばすと、午後1時からはバレエ協会九州支部の会合に出席。再び自宅に舞い戻ると全く休憩もせず、今後は幼児から小学生に向けた体操教室の指導に入っていった。

「食べたらこっち(お腹)にエネルギーがいってしんどくなる」といい、昼食も摂らない周子さんは、そのまま夕方17時半から始まる選手コースの指導に突入。ここでは子供向けの体操教室で見せた優しい表情とは一変、厳しい顔つきで2時間みっちり選手を指導するも、これを終えるとすぐさま自宅の2階にあるバレエスタジオへ。午後8時からはバレエの指導を行い、午後10時から自分の(体操の)練習をするという、50代にしてはあり得ないほどハードな一日だった。

だが、周子さんにとってはこれが当たり前。6時の起床からノンストップで動き、夜中の3時まで。3時間睡眠で一日を全力で駆け抜ける毎日だという。

また、毎朝行うランニングも道によってはダッシュを織り交ぜ、もはや軽く走るという感じではない。息子・航平に産まれた第一子も「かわいいですよね。ただ本当に会う機会がないから思わないようにしている」とキッパリ。指導後の夕食も圧力釜を使って僅か4分でご飯を炊くなど凄まじいスピードで用意するのだ。

その他にも、各地で行われる講演に引っ張りダコの周子さん。多忙を極める毎日だが、現役復帰をした理由を訊かれれば、「あんな身体になったとか言われても別に40、50歳にもなるとこうなるのは当たり前。もっともっと進化している部分はある。人との接し方とか色んなマナーとか学んできましたから」と語り、身体の衰え以上に人としての成長を求めた。