日本の将来への不安から、成長が続く新興国などの不動産投資を検討する人が増えている。しかし、知識がないまま購入しようとすれば、思わぬ落とし穴にはまる可能性がある。ダイヤモンドQ編集部が海外不動産投資の心構えを伝授する。

「高成長しているフィリピンに投資しない人はばかです。前回のセミナーでは5人の方がマンションを購入しました。安いのは、フィリピン次期大統領が顧問に付いているからです。残りは数軒なので急いでください」

 ある個人投資家は、参加した不動産投資セミナーで、約30人の聴講者を前にまくしたてる講師の迫力に圧倒された。「200万円預けてくれれば、われわれが運用して、その運用益だけでマンションが買えますよ」としており、何か怪しい。後で分かったことだが、現地での評判も芳しくなかった。

 21世紀はアジアの世紀といわれている。日本の先行き不透明感が高まる中で、資産運用の対象に利回りの高い海外不動産が選ばれ始めている。都内ではアジアの不動産に投資するセミナーや説明会が頻繁に開かれている。

 不動産投資データバンクIPD発表による過去5年の平均不動産投資リターンを見ると、値下がり幅が大きかった日本に代わり、アジア諸国が高い伸び率を見せている。

「現地に立つと、ガイドブックなどで手に入れた情報を追い越すスピードで、都市化が進んでいる。フィリピンの首都、マニラを例に取ると、活気にあふれた人と街の姿から、経済の力強さを感じ取ることができる」(市川康・フォーランドリアルティネットワークジャパン・マーケティングマネージャー)

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