日経平均チャート(日足・6カ月)*チャート画像をクリックすると最新のチャートがご覧になれます。SBI証券HPより

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 東京株式市場は期待通りの動きとなっています。8日の日経平均株価は前週末比15.19円高の1万7935.64円、高値は1万8030.83円、安値は1万7869.74円でした。堅調な米株、1ドル=121円台の円安を受け、日経平均株価はザラ場中としては約7年4カ月ぶりに1万8000円を超えました。

 しかし、7〜9月期のGDP改定の下方修正と、1万8000円大台回復による目標達成感で、利益確定売りが優勢になり、終値での1万8000円回復とはなりませんでした。それでも、6日連続で年初来高値を更新し、終値は2007年7月24日の1万8002.03円以来、約7年4カ月ぶりの高値水準です。

11日までは直近のIPOが売られる可能性が高い

 8日の1万8000円回復の背景は、米株高と円安でした。5日のNYダウは1万7958.79ドルと、2日ぶりに過去最高値を更新しました。

 また、NY円相場は大きく下落し、前日比1円65銭の円安・ドル高の1ドル=121円40〜50銭で終えました。一時は121円69銭まで下げ、2007年7月20日以来およそ7年4カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けました。これは、11月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数は前月から32万1000人増と市場予想の23万人増程度を大きく上回り、9月と10月分も上方修正されたことが好感された結果です。

 その一方、8日の小型株は酷かったです。例えば、東証マザーズ指数は2.5%安でした。とりわけ、直近IPOがひどい売られ方をしました。

 今月のIPOラッシュで、換金売りがいきなり加速したようです。また、ここ最近の人気銘柄のフィンテック(8789)の急落や、マーベラス(7844)の伸び悩みも、マインド悪化に拍車をかけたとみられます。

 なお、11日からIPOラッシュが始まります。このため、11日までは、この換金売りが続く見通しです。その後は、換金売り圧力がなくなり、逆に、個人投資家の資金が、このIPOラッシュを呼び水に新興市場や小型材料株に流入を加速させるとみています。よって、11日までが、新興市場や小型材料株の仕込み場になると考えます。

 また、12日は先物・オプションのメジャーSQです。そして、14日が衆院選の投開票日。これで一応、年内の重要イベントはほぼ終了です。欧米の投資家はクリスマス休暇に入ります。国内の機関投資家もよほど大きな環境変化がない限り、年末接近で大きなポジション変更はしないでしょう。

 こうなると、15日からの相場の主役は、個人と証券自己ということになります。とりわけ、アクティブ個人は少ないエネルギーで相場になる、小型株が大好きなので、15日以降、30日の大納会までは、小型材料株相場となる見通しです。

 ちなみに、アベノミクス相場が始まった2012年の年末も、翌13年の年末も、日経平均株価が大納会でその年の高値を付けています。そして今年も、戦後の東証開所以来初めての3年連続となる可能性が指摘されています。そうなる可能性は低くはないと思いますし、是非、そうなって欲しいと思います。

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