『アイドルマスター ミリオンライブ!』のCD「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 05&06」発売記念イベントが2014年12月13日、都内で行われ、ユニット「リコッタ」から村川梨衣 (松田亜利沙役)、渡部恵子 (周防桃子役)、渡部優衣 (横山奈緒役)、「灼熱少女」から上田麗奈 (高坂海美役)、桐谷蝶々 (宮尾美也役)、藤井ゆきよ (所恵美役)が登場した。

「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY」は、GREEで展開中の『アイドルマスター ミリオンライブ!』2つ目のCDシリーズ。ゲームで2カ月1シーズンで開催されている大型イベント「プラチナスターライブ」内で結成される2つのユニットのメンバーが、現実でもアルバムをリリースする試みだ。

前シリーズ「LIVE THE@TER PERFORMANCE」発売イベントでは765プロ組の先輩たちや、『ミリオンラジオ』のパーソナリティである「ぴょんころもち(山崎、田所、麻倉)」トリオといった面々がステージを引っ張っていたこともあり、今回は「ぴょんころもちがいない!」と出演者たちも緊張しがち。そんな空気をオーバーアクションと超音波ボイスが印象的な村川のいい意味での空気の読まなさが和らげていた。他のメンバーに長身のメンバーが多かったこともあり、みんなで村川をもみくちゃにしながら身長比べをしていたのが微笑ましかった。

トークコーナーのメインは「リコッタ」チームと「灼熱少女」チームの3人ずつに分かれて、お題に対する答を合わせる「ハーモニーシアター」ゲーム。"今日いないメンバーも含めて、相手のユニットの中の人(キャスト)で一番教えるのがうまそうな人は?"というお題では、リコッタチームは「種ちゃん(田中琴葉役の種田梨沙)」、灼熱少女チームは「えりこさん(天海春香役の中村繪里子)」で全会一致で正解! 続く"自分たちのユニットが成長するために必要なものは?"というお題ではリコッタチームがそれぞれ我が道を行く中、灼熱少女の上田と藤井が「頭脳」「頭の良さ」でぴったり一致。見事灼熱少女チームが勝利してご褒美スイーツをゲットしたが、今のリコッタが好きだから変化があまりイメージできない、と話した渡部恵子や、ゲーム中判断が別れる解答が出ると走りよって「審議! ……合格!!」と勝手に判定する村川の自由さなど、リコッタチームのらしさも感じられるコーナーだった。

ライブコーナーではそれぞれが「LTH」シリーズのソロ新曲を初披露。村川が「Up!10sion♪Pleeeeeeeeease!」でさらに突き抜けたテンションと浮遊感を見せると、客席も「A! R! I・S・A!」(ありさ)と初めてとは思えないほど息のあったコールで応えていく。上田の「恋愛ロードランナー」は海美らしい、恋愛にも全力でぶつかっていくロックナンバー。歌い終えた上田も考えていたコメントの内容が全て飛んでしまうほど高揚していた。

渡部恵子の「MY STYLE! OUR STYLE!!!!」はリハーサルでは一度もうまく行かなかったそう。それを本番で最高のテンションで歌い切るのだからたいしたもの。「最後まで歌えたのはみんながオレンジをふってくれたから!」の言葉はまさに本心だろう。桐谷は「初恋バタフライ」で恋を歌う美也の大人の一面を披露。歌い終えた桐谷は緊張と歌い終えた安心感からか「ちょっとドキドキしていて……」と涙ぐむ場面もあった。

渡部優衣が歌う「Super Lover」は、クールな所作と彼女ならではのキュートな歌声のアンバランスさが楽しい。渡部によればこの曲は「狼男をイメージした曲」とのことなので、そう思って聴くと感じ方も変わりそうだ。トリの藤井ゆきよは、所恵美が乗り移ったようなテンションで「フローズン・ワード」の冷たさと熱さを表現しきった。歌い終えた藤井は「気持ちを入れると泣きそうになってしまうので……」と語り、ステージで張り詰めていた心境を吐露していた。

ラストを締めたのは、『ミリオンライブ!』の新たなテーマ曲である「Welcome!!」。最後に歌っているメンバーがソロで呼びかけを歌い継ぐのがこの曲の見どころだが、個性派揃いの今日のメンバーにはまさに見せどころ。中でも初っ端の村川の「ここまでこれたよ!」の一言はテンションといい響きといい飛び道具としか言いようのないカオス感だった。

数多くのイベントを重ねてきた『ミリオンライブ!』だが、今回はミリオンのイベント慣れしたメンバーが少なかったこともあり、最初にイベントが始まった頃を思い出すような初々しい空気。毎回イベントの中心になっていた山崎らの存在の大きさを感じると同時に、今日いるメンバーでやりきろう、キャラクターを表現しようとする姿勢からは、彼女たちがこうした経験を通して成長すれば『ミリオンライブ!』はもっと魅力的なコンテンツになるような気がした。舞台の震えが伝わってくるような瑞々しい空気も悪くないと感じたイベントだった。

(中里キリ)