SENSEX指数の推移(’14年5月15日〜11月15日)伸び盛りのSENSEX指数だが、変動幅に注意。「現在、過剰流動性相場ではない、といっても騰落は、先進国並みではありません。2割の上下動はザラにあります。ボラリティを見越しての投資を」(須貝氏)
 インドの躍進が止まらない。インドを代表する指数SENSEX指数が、過去最高値を記録。BRICSの多くが調整局面にある今、なぜこれほどブレイクしているのか。インド市場に詳しいネクストマーケット・リサーチ須貝信一氏が解説する。

「アメリカの金融緩和とモディ首相のおかげです。さらにインドは中国経済と相関の少ない新興国の一つでもある。中国不調のなか、行き場を失ったアメリカマネーが集中しているのです」

 SENSEX指数は今年だけで30%以上の伸び。一見、バブルのようにも思えるが……投資タイミングは?

「ズバリ、インドに今投資するべき理由はたくさんあります。インドでは今年、30年ぶりに単独与党の強い政権が誕生しました。モディ首相の元、盤石な民主政治によって『投資主導の経済成長』をリードしてくれるでしょう。現在の市場のPERは約19倍。リーマン・ショック前が27倍だったことを考えると割高感はありません。さらにインドは原油の国内消費の8割近くを輸入に頼っていますので、現在の国際原油価格急落で最も恩恵を受ける国。今後起こる金融緩和によって投資も消費も拡大し、企業収益が改善。PERの急低下によって株価も’16〜’17年までは登り調子だと予想します」

 新興国にありがちな地勢リスクも低いのであれば、俄然、興味も沸くというもの。では、投資はどう行うべきか?

「インドでは個人の外国人は投資できませんので投資信託やETFがメイン。内需に期待してインフラファンドなどがお薦めで、個別企業に投資したいのであればADR(米国預託証券)の利用も。大きな成長を狙うならICICI銀行などの金融機関。手堅いIT企業ならインフォシスなどもお薦めです」

 伸び盛りのSENSEX指数だが、変動幅に注意。「現在、過剰流動性相場ではない、といっても騰落は、先進国並みではありません。2割の上下動はザラにあります。ボラリティを見越しての投資を」(須貝氏)