ファストフード店やコンビニよりも割のいい“性的アルバイト”に一見普通の女子高生たちが群がっている。『最貧困女子』(幻冬舎新書)の著者で未成年の犯罪に詳しい鈴木大介氏は、親の放任と女子高生の性規範の緩みは無関係ではないと指摘する。

「自分の娘の将来に親が無関心という『関係性の貧困』の中で育ってきた子には、早くからセックスワークに手を染める子が少なくありません」

 捕まらないようにしっかり稼げ、稼いだら家に金を入れろ、と発破をかける親までいるという。また、見落とせないのが、女子高生に開かれている性産業への扉の“軽さ”だ。彼女たちをスカウトするシステムが確立されている。

「あまり学力の高くない高校の校門近くには、高3の女子生徒を物色するスカウトマンがいます。すぐに働かせるわけではなく、携帯の番号交換をして、卒業後に向けて青田買いをするんです」(鈴木氏)

 スカウトマンは高3の女子生徒たちが18歳の誕生日を迎えたら、キャバクラの体験入店ツアーに招待する。彼女たちは短期間の“インターン”をきっかけに、夜の世界へ足を踏み入れていく。

 彼女たちが周りの大人の手ほどき通りの軌跡を歩むのは、自分の将来を自分の力で切り拓けないことも一因だ。高卒者の働き口を十分に確保できない国の雇用政策の失敗が、少女たちの「心の荒廃」を招いているといえる。

※週刊ポスト2014年12月12日号