写真提供:マイナビニュース

写真拡大

12月11日に発売されたPS4/Xbox One版『グランド・セフト・オートV(GTA V)』を先だって体験できる機会を得たのでそのレポートをお届けしよう。

『GTA V』は、2013年にPS3/Xbox向けに発売されたオープンワールド型クライムアクションゲームで、世界累計販売本数は3,300万本を記録。今回発売されたPS4/Xbox One版は、2013年に発売されたPS3/Xbox 360版をベースに、映像のフルHD化、グラフィックやエフェクトの一新、そして一人称視点モード(FPS)を搭載し、ティザーサイトの公開時に大きな話題となった。ストーリーモードでは、PS3/Xbox版と同じく3人の主人公キャラクターが登場し、配信されたダウンロードコンテンツも全て収められている。

また、最大30人でのプレイが可能なオンラインモード「GTAオンライン」も収録。ロスサントスとブレイン郡を舞台に、『GTA V』本編のアクティビティやスポーツ、「GTA オンライン」用に作られたオリジナルミッションも他のプレイヤーと一緒に楽しむことも可能となっている。今回は「GTA オンライン」(PS4版・英語版)のプレイレビューとして、新たに生まれ変わった『GTA V』の魅力をお伝えしたい。

まず、街を散策した時点でまったく別ゲームような超絶進化を遂げていることに驚かされる。「PS4だからグラフィックを向上させた」ということではなく、街の地面や建物、ショップの内装、壁に貼られたポスターに至るまで、全てのテクスチャが一から作り直されている。また、人の通行量の増加に加え、二度と同じ人には出会わないという新たなシステムにより、さらに生き生きとしたリアルな街へと変貌。少し歩くだけでも、水たまりのアスファルトを寒そうに腕組みして歩く男性や、店の前で小競り合いする「GTA」らしい光景など、これまでにない街の表情を見ることができるだろう。

ちなみに、被写界深度の設定や新たな木々の処理システムが導入され、郊外へ行くほどよりリアルさを実感できるらしい。ミッションの息抜きには、霧がかった湖畔の表情、草木や木々のざわめき、そして種類が増加したという動物たちを愛でるため、車を飛ばすのもまた一興。これぞ「GTA」的な進化が、至るところから伝わってくる。

注目の新要素は、やはり一人称視点に変更できる「FPSモード」。シングルプレイのストーリーモードと「GTAオンライン」の両モードで利用可能で、プレイ中、タッチパッドをタップするだけで1人称視点と3人称視点をシームレスに切り替えることができる。また、ロックスター・ゲームスが「従来の優れたFPSと同等の操作感を実現した」とアナウンスしているとおり、FPSモードでのプレイは快適そのもの。平行移動や物陰に隠れるアクション、照準システムなどを一新したほか、タッチパッドを左右にスワイプすると武器の変更、上にスワイプすると手榴弾を投げるといったPS4版ならでは機能も相まって、全く別ゲームのような感覚。

そのほか、PS4版『GTA V』では、照準アシストも多彩。強めのロックオン「ハードロック」、L2ボタンで数秒間ロックオンする「ソフトロック」、敵に近づいてL2を押すとロックオンする「アシストロック」、「フリー照準」と4つから選択でき、プレイヤーのスタイルにあった操作性を実現している。

プレイヤーのログインが完了し、まずは、車で街を周回するオンラインレースを体験。マルチプレイモードでは、性能やカラーリングなど細かなキャラクターカスタマイズが可能となっている。FPSモードでは、車内もしっかり再現されており、臨場感は抜群。しかも、車やバイク、バギー、戦闘機といった多岐にわたる乗り物のインテリアはすべて異なっていると言うから圧巻である(ちなみに、ゲーム内で聞ける17のラジオ局は、151もの楽曲が新たに追加されている)。ラジオチューナーの画面も、ラジオ局や楽曲が表示されるなど、ここまで作りこむ必要あるの? と言いたくなるほどのこだわりと細かさに、ロックスターの意地を感じる。

今回のレースは16人による対戦。やはりレーススタート時の密集感はたまらない――筆者は無事接触を避けトップチームに入り込めたが、スピード重視の車を選択したため、減速せずコーナーに突っ込み大クラッシュ。何度も建物に衝突し、崖から落下し、そのうち運転が荒くなるという"GTAあるある"を満喫しながら、接触転倒後のリスタート(△ボタン長押し)をうまく使い、なんとか5位をキープしたままゴールすることができた。

そして、今回は2チームに分かれて対戦するデスマッチも体験。ここでも1人称視点と3人称視点をいつでも切り替えられるが、もちろん今回はFPSモード一択。照準アシストを「ハードロック」に設定したことで、FPSが苦手な著者でも何人かのプレイヤーを倒すことができた。また、十字キーの↓ボタンを2回押すことで表示される拡大マップから、敵や味方の位置の把握も容易で、連係プレイもより洗練されている。また、L3+R3ボタンではポーズをとれるらしく、勝利の舞などのアピールアクションも可能。

というわけで体験は短い時間ではあったが、次世代『GTA V』の新たな発見と、「GTA オンライン」の楽しさを堪能することができた。何より、今回のPS4/Xbox One版は、まったくの"別ゲーム"に仕上がっていると言っても決して誇張ではない。PS3/Xbox 360版の時点でも、ついにゲームもここまできたか……と感嘆したものだが、PS4/Xbox One版は、さらにそれを深化・進化させた出来であり、まさしく現代のゲームの最先端がこの『GTA V』には詰め込まれている。ロックスターと「GTA」シリーズは、今後どこまで進化していくのか……などと毎回途方もないことを最新作が発売されるたびに考えてしまうが、今は新たな『GTA V』を楽しむべく、日々を犠牲にしたいと思う。

(C)2014 Rockstar Games, Inc.

(担当ぱぴい)