U-18年代“最強”の称号を懸け柏とC大阪が激突! 高円宮杯チャンピオンシップが14日に開催

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文=川端暁彦

 12月14日、高円宮杯U-18サッカーリーグチャンピオンシップが埼玉スタジアム2002を舞台に開催される。

 高円宮杯U-18サッカーリーグは全国をEAST/WESTに分割したプレミアリーグを一番上として、関東や九州など9地域のブロックリーグであるプリンスリーグ、47都道府県リーグと連なるピラミッド型のリーグ構造を持つ。その頂点を決める戦いが、プレミアリーグEASTとWESTの王者が激突する、チャンピオンシップだ。

 今年で4度目を迎える同タイトルの舞台に勝ち残ってきたのは、柏レイソルU-18(EAST)とセレッソ大阪U-18(WEST)。共に多くの選手をJリーグや日本代表に送り出し、育成部門に定評があるJクラブ同士の対戦となった。

 元日本代表MFにして同クラブのレジェンドでもある下平隆宏氏に率いられた柏のスタイルは一言で表してしまえば“FCバルセロナ”。ほとんどの選手が小中学年代からの持ち上がりで、徹底して同じコンセプトのサッカーを仕込まれているだけに、組織としての完成度は非常に高い。4-1-4-1(攻撃時は4-3-3)のフォーメーションをベースに、ボールポゼッションを重んじるサッカーを貫き、昇格初年度ながら激戦のプレミアリーグEASTで頭一つ抜け出る戦績を残してきた。

 すでにトップチームの試合にも出ているFW大島康樹、センスと加速力を兼備する左ウイングの会津雄生、パワフルな左足のキックが魅力のMF麦倉捺樹、巧みなゲームメイクを見せるアンカーの手塚康平、守備の要となるストッパーの上島拓巳、そして主将の精神的支柱、DF中山雄太などタレントも多士済々。スーパーサブにはU-20ニュージーランド代表MFデン・ヘイジャー・マイケル・ジェームスも控える。

 対するC大阪を率いていたのは、現トップチーム監督の大熊裕司氏。現在も兼任監督としてチームに籍を残しているが、実質的な指揮はコーチだった村田一弘氏が引き継いでいる。村田氏は長く大分トリニータU-18を指揮し、清武弘嗣、東慶悟、松原健ら多くのJリーガーを育ててきた経験豊富な指導者だけに、「監督昇格」という緊急事態からチームを立て直し、最終節で奇跡的な逆転を為し遂げて、このチャンピオンシップへ駒を進めてきた。

 そんなチームのスタイルは、一言で表してしまえば“ボルシア・ドルトムント”。大熊監督は「ドルトムントのサッカーとは感覚が合う」と語っていたが、実際に走力と攻守の切り替えを徹底的に重視し、「どんどんチャレンジしろ!」と選手を煽るスタイルは黄色と黒のクラブを彷彿とさせるもの。実際にOBの丸岡満がドルトムントへと加入していることからも、そのスタイルに親和性があることはよく分かる。

 中心となるのはトップチームデビュー済みの阪本将基。C大阪のエースナンバーである“8番”を託されたアグレッシブなプレーヤーをボランチ、あるいは中盤のサイドに置き、こちらもすでにトップチームへ帯同しているMF前川大河、ゴールへと猛襲するU-17日本代表FW岸本武流らが連続的に連動し、その後方から渋みのあるボランチ仲原潤也がオーガナイズするダイナミックな攻守は迫力十分。DFもチャレンジする姿勢が強く、高さのあるCB庄司朋乃也、大きく成長したSB温井駿斗らが柏の攻めをどう止めるかにも注目したい。

 ポゼッションスタイルの柏のボール回しに対し、プレッシングスタイルのC大阪がどこまで奪い切って得意の速攻へ繋げられるか。異なる美学と哲学がぶつかり合う、熱く激しく、そしてちょっと楽しい90分になりそうだ。