かき氷というと夏の間の食べ物というイメージが多いものの、「ひみつ堂」や「yelo」など冬でもかき氷を提供するお店が近年出始め、「かき氷は冬に食べた方が食感が楽しめる」という意見を言う人もいます。埼玉県の熊谷にある「慈げん」も通年でかき氷を提供するお店の一つで、冬場にも季節限定のかき氷を販売しています。あんプレッソというひと味変わったメニューも置いてあるとのことで、お店に行ってきました。

慈げんの業務連絡(@JigenKumagaya)さん | Twitter

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慈げんの住所は「埼玉県熊谷市仲町45」で、秩父鉄道上熊谷駅から徒歩5分、JR熊谷駅からは徒歩20分ほど。

お店の前には夏でないのにも関わらず行列ができていました。



古いかき氷器も置いてあります。



北埼玉の名物の一つふらい焼きは販売していないようです。



10分ほど待って店内に入りましたが、ほぼ満席でした



家族などでも座りやすい座敷席……



カウンター席なども用意されています。



店内にもかき氷機が飾られていました。



メニューは柑橘ミックス・りんご・ベリーミルクココア・ラムレーズンミルクなど珍しいメニューが置かれており、かぼちゃを使ったかき氷など一部売り切れが出ていました。



机の上に置かれたレギュラーメニューを見てみると、和三盆・ミルク・抹茶・エスプレッソをベースにしたものがあるようです。今回はりんごカラメル(税込800円)とあんプレッソ(税込730円)を注文してみました。



待つこと10分ほどでまずはりんごカラメルが到着。りんごは秋映(あきばえ)という酸味と甘味がある品種が使われているとのこと。



氷は細かく削られており、薄いピンク色のリンゴのシロップ・茶色の部分がカラメルのシロップのようです。



すくって食べてみると、キャラメルとりんごの組み合わせがアップルパイに入るそれのようにほろ苦く甘酸っぱい味。キャラメルはかなりよく煮詰めてあるようで、やや苦みを感じる作りですが、香ばしくて甘すぎないのでりんごの酸味や甘みをしっかりと感じることができます。



リンゴはシロップというよりもピューレなどに近く、果肉も入っているようでした。



しばらく食べ進むとリンゴのキャラメル煮が出現。



キャラメル味に煮込まれたリンゴは、アップルパイのリンゴが好きなら間違いのない味。アップルパイには紅玉という品種が使われることが多いものの、秋映も酸味があるので砂糖などと煮込んだ時においしく食べられるりんごと言えそうです。



食べ終わった後にキュウリの漬け物が出てきました。かき氷の味が甘すぎるということはないのですが、さっぱりとした味はかき氷の後にちょうどいいかも。



続いてコーヒーベースのシロップをかき氷にかけたあんプレッソが到着。コーヒーは注文のたびに一杯ずつ挽いているので、時間がかかるとのこと。別添のシロップは和三盆を使用。



氷はかなり細かく削られており、茶色いシロップはコーヒー。



まずはシロップをかけずに食べてみると、味はほぼそのまんまアイスコーヒーで、苦味はあるものの甘味がないのでやや物足りない感じ。コーヒーは挽き立てなので香りがかなりしっかりしています。



食べ進むと、中から粒の小豆が出現。



小豆はやや甘味がありますが、コーヒーの味が強烈で相性がいいかというと微妙なところ。



物足りないので和三盆のシロップをかけてみます。



シロップをかけることでだいぶ甘さが加わるのでスイーツっぽくなる感じですが、コーヒーと小豆の組み合わせが絶妙と言えるかはなんとも言いがたいところ。甘味は上品なのですが、万人に受ける味とは言えなさそうです。



慈げんは11時半から18時までの営業で、不定休となっているので事前にTwitterを見てからお店に行った方が良さ気。季節によっては天然氷を使っていますが、純氷を使って営業することもあるようです。