愛なき“33歳こじらせ女子”にカリスマ男が助言
美しくなった花笑に、年下の大学生彼氏もぞっこんになるんだよね。でも、これまでの人生で一度もモテてこなかった花笑はむしろそんな彼氏に不信感を持ってしまう。「どうして、この人が私なんかに……?」ってね
この感じ、凄くわかります。私も花笑と同じで、イケメンとかにモテても「絶対騙されてる!」って思っちゃいます
なるほど。じゃあちょっと見ててね
花笑「やっぱり自分は不釣合いだから別れよう …」
ヘイ!いつまでも自分を卑下するのは良くないね。本当に強い男は勝つことをためらわないし、本当にいい女ってのは、愛されるのをためらわないもんだぜ。
童貞にここまで言われてくやしい…。でも確かに、今の自分のままでいたいと逃げていたのかもしれない。女性からみて童貞に価値はないけど、処女に価値はある。もっと自分を試してみてもいいのかも。
…………。
原作でも話が進むとともに、恋愛の楽しみを知った花笑は積極的になっていく。
この漫画は、恋愛中の「キュンキュンする瞬間」「幸せな気持ち」に溢れていて、恋愛に臆病な読者を後押しして励ましてくれる。
地味で、目立たなかった花笑とは見違えるような姿だ。やはり恋愛は人を変える。
わたしもいつかこうなれるのかなあ。
「きっとなれるさ。そして彼氏ができたら紹介してよ、俺も嬉しいから。
愛って、愛を見つけるまでの旅のことじゃないかな。だからまずは一歩を踏み出して、やってみればわかるさ。俺はやったことないけどね」
「私は今まで、好きな男性からは拒絶されると思ってた。でも好きな人の前ほど冷たい態度をとって、私の方が拒絶していたのかもしれない。守っていたのは処女じゃなくて自分だったのかな。こうして名前と顔を隠して……」
「じゃあな」そう呟いてカリスマ童貞山口さんは去って行った。
待って山口さん、このアドバイスのお礼は…。
(脳内で)お前はもう抱かれている。礼は不要だ。
最低……。
こうして山口さんは童貞のまま去り、秋の日差しに溶け込んで見えなくなった。
ありがとう、エンジェル山口さん。
ちなみに山口さんの18歳のときの写真はこちらだ。(実話)
あまりのカッコ良さから当時はファンクラブもあったという。モテすぎたために女性から距離を置くうちに、54歳の現在では、脳内だけで楽しめるようになった。
何も消費せず、自分だけで楽しめるそのエコな恋愛スタイルは、ある意味未来を生きているのかもしれない。「世界中が童貞だったら戦争なんて起こらない」と山口さんは言う。
さて読者の皆さんも、カリスマ童貞の言葉を胸に、「自分なんて」などと卑下することなく、自信を持って恋愛をして欲しい。
そしてあらためて「こじらせ女子」と童貞にオススメしたいのがこちらの原作だ。
作者の藤村真理さんは、六巻のあとがきにこう書いている。
愛し愛される恋愛をすることは、人生の醍醐味のひとつだと思っています。
全力で挑んだほうが楽しいハズです。
その楽しさや幸福感が、皆さんに伝わったらいいなぁ〜と思いながら描いています。
「全力で愛して全力で愛を受け止める」なんて状態には、
なかなかなれないですけどね。
女性がキュンキュンするシーンが満載のこの漫画には、恋愛の楽しみが詰まっている。男性が読んでも、どうすれば女性が喜ぶのか、不安がなくなるのかがよく分かるだろう。
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※出演:麻倉みな 撮影:舛元清香 執筆:ヨッピー 演出:地主恵亮 編集協力:小川未来、暇な女子大生、鈴木愛美、笹川希望 企画・編集:谷口マサト