プロゴルファーのなかで話題となっているトーナメントがある。2015年3月から開幕する「WDCツアー(ワールド・ドリーム・サーキット・ツアー)」という男女プロ、アマ、海外プロのための新しい賞金トーナメントだ。主管はジュニアゴルフ大会の企画・運営を行っている日本ゴルフツアー協会。2000名近くのジュニアゴルファー会員を抱える同協会が、競技試合数の減少を憂慮し、ジュニアゴルファーに戦う場を提供するべく4年がかりの構想を経て立ち上げたものだという。
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 大会は4つのステージからなるピラミッド構造。ツアー登録すれば制限なく出場できる1stステージは年間100試合以上開催され、賞金総額100万円(優勝賞金30万円)。2ndステージは年30試合以上で賞金総額400万円(優勝賞金100万円)、3rdステージは年4回で賞金総額はチャレンジトーナメント相当額を予定、そしてFINALステージはレギュラーツアー相当額を予定しているという。すべてワンデートーナメントで、各ステージ上位者が上のステージの出場権を獲得できるシステムになっている。(1stSTAGEの優勝者が3rdSTAGE出場権を、1stSTAGEの上位者が2ndステージの出場権を獲得できるといった具合)
 本当に実現するとなれば、活躍の場が少ないプロゴルファーにとっては絶好の“稼ぎ場”となるが、全貌はいかがなものだろうか…。12月8〜9日に千葉・スカイウェイCCで開催されたプレオープン大会の参加者は両日とも20数人であった。プロゴルファー3,500名に封書にてツアー開幕案内がなされたというが、まだまだ認知されていない模様。8日大会優勝者・福原翔太は「出場する試合がないので、こういうトーナメントが開催されるのは非常にありがたい」と話したが、「本当に今後も開催されるのですかね」 と懐疑的な見方もしていた。9日大会で優勝したレギュラーツアー1勝・シード獲得経験者の篠崎紀夫は運営側に今後の展望を質問責めにしたという。
 期待と疑念の両面を持って、プロから注目を受けている同トーナメント。日本ゴルフツアー協会の藤田幸柱代表は現状を理解した上で構想を語った。「本トーナメントのコンセプトは“スポンサーに頼らない”。選手のツアー登録費、1大会ごとの参加費を運用して、トーナメントを成立させていく予定です。また年金制度を導入し、財源をうまく資産運用したビジネスを展開して、選手の生活を守っていくシステムを確立していきます。ジュニアゴルファーを育てても活躍の場がないことはゴルフ界にとっては死活問題。スポンサーがいなければ、ゴルファー自身が自分たちの技量を磨く場、稼ぎ場を作るしかない。できるだけ多くのゴルファーに賛同して頂かなければ成立しないトーナメント。興味を持った方は是非一度参戦してください」。
 トーナメントを勝ち抜いた選手が出場できるFINALステージを2016年のレギュラーツアーの1試合にするのが目標と語る藤田代表。だが現状の参加率でいうと“蓋を開けてみたら企画倒れ”ということも十分に考えられる。本開幕は3月。ツアーを救う起爆剤となるか。期待して待とう。
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【12月はテーラーメイド月間】