工事差し止め仮処分に不服

【ライブドア・ニュース 26日 東京】 ─ 国営諫早湾土地改良事業(長崎県)で、工事差し止めを命じた仮処分決定に対する国の異議申し立てを佐賀地裁が却下したことを不服として国は26日、福岡高裁に保全抗告を申し立てた。

 所管の農林水産省によると、抗告の理由を、(1)差し止められた工事が漁業被害の原因であるかどうかの検討を全く行わずに結論を出した点、(2)漁業被害と潮受堤防の因果関係に適切な根拠を示していない点、(3)漁業被害の十分な根拠がなく保全の必要性を認めた点、などを挙げている。

 同事業は、優良農地の確保と防災機能の強化を目的に、約816ヘクタールの農用地と約2600ヘクタールの調整池を造成する。総事業費は2460億円。同省は、06年度の工事完了を目指しており、04年3月時点で全体の約94%(予算ベース)が完了済み。佐賀地裁の工事差し止めの仮処分を受けて、昨年8月から工事を中断している。【了】

ライブドア・ニュース 常井健一記者