そろそろ最終回も近づいてきた水10ドラマ「きょうは会社休みます。」8話をおさらい。「結婚」「将来」に揺れる登場人物たち……どうなってしまうのか?(画像は福士蒼汰写真集『Blue』より)

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日本テレビ系列の水曜ドラマ「きょうは会社休みます。」の9話が今夜10時から放送される。前回ラストで田之倉(福士蒼汰)からプロポーズされた花笑(綾瀬はるか)、しかし予告では、その結婚がナシになってしまうことも匂わされている……。うーん、読めない!

12月3日に放送された8話は、「結婚」と「大学院」の言葉が行き交った。
同期の大城(田口淳之介)にデートを目撃されてしまった花笑。おしゃべりな大城の動向にアワアワするが、意外にも彼は誰にも話さないでくれた(大城は本人いわく「絶対に話しちゃいけないことは話さない」タイプ)。花笑とサシで飲みながら、「結婚も考えてるんでしょ?」と言い当てる。
一般職から総合職になることを勧められているが、決心しきれていない花笑。頭の中には「一般職で勤め上げて寿退社」という絵があるようだ。
結婚=家庭に入るという図式にはちょっとびっくりした。男女共働きや、結婚出産しても続けられる仕事を求めるのがとっくに主流だと思っていた。花笑の「会社」「仕事」観、ちょっと古い気がする。その辺がファンタジーだからこそ、安心して見ていられるんだろうか。それともむしろ、逆にリアルだったりするんだろうか?

「どうしてだろう? 誰かが結婚をするたびに、自分の結婚がまた一歩遠のいたような気分になる」
会社の同僚や友人が結婚していくのを何人も見届けてきた花笑。初めての彼氏、同棲騒動ときて、「結婚」の2文字が頭をぐるぐるするのはよくわかる。
じゃあ、田之倉のほうはどうなのだろうか? 前回多くの視聴者の度肝を抜いた「大学院に進学する」。花笑に告げられた理由こそアレだったが、決意は真剣。大学院に進学したあと、MBAを取得するためにアメリカに留学し、30までには起業したいと考えているのだとか。
な……なるほどね! 福士蒼汰はさまざまなところで流暢な英語を披露している。中の人が福士蒼汰なら、言語の問題に関しては心配いらないだろう。でもそのコース、学費だけで3000万円くらいかかるけど大丈夫なんですか!?
まあ、金銭的な問題はひとまずおいておく。8話にして初めて描かれた大学通学シーン。研究室(ゼミ)では、田之倉は優秀で有望な学生として評価されているらしい。でも田之倉くん、まだ研究計画書を書いていない。ゼミの院生の先輩(香椎由宇)にイヤミを言われてしまう。
香椎由宇がまた良い感じに地雷女っぽい雰囲気を出してきていて、地雷女フェチとしてはドキドキ。ひろ乃といい、作中で田之倉を「悠斗」呼びしている女性はみんな地雷の匂いがします。

大学院に進学すれば、卒業するまであと3年。そのころには花笑は33歳……。アメリカ留学も考えると、もっとかかってしまうかもしれない。
花笑の親友の一華は「それまで待てるの? 他の男にいったほうがいいんじゃない」とバッサリ。花笑も、ズルズル待たされて結局おじいちゃんおばちゃんになってしまう妄想をする(田之倉くん、信用ないなー)。
京都から来た進学について話し合いに来た田之倉の母(鈴木杏樹。鈴木杏樹がお母さん役とは……!)も「就職率は下がってる。本当に勉強したいなら働きながらでもできるはず」とアドバイス。
花笑が作中で語っているように、田之倉の将来計画はあくまでも田之倉のもの。就職→結婚できる、大学院進学→結婚できない、と結び付けて考えてしまうけれど、本来それは別々の問題なのだ。でも、花笑の目から見れば、そんなことも言ってられない。21歳からの3年間と、30歳からの3年間は、大きく違う。
「(私は幸せだ。……結婚は、できなかったけど……)」
田之倉の将来のために、結婚を諦めようとする花笑。そんな花笑に「結婚しよう」と切り出す田之倉だが、表情は晴れない。お互いを想っているからこその焦りと、気持ちのズレがある。このズレは、どうやら今日放送される9話で本格的に明らかになるようだ。

8話で将来を見据えだしたのは2人だけではない。朝尾(玉木宏)もそうだ。
新しい店の立ち上げに奔走する朝尾。猛アプローチしてくる瞳(仲里依紗)に、「借金1億あるけど」と言い、やんわり諦めさせる(余談だが、「彼氏に借金があると試された」という有名コピペを思い出した)。
終盤展開された朝尾と課長(吹越満)との会話は、8話屈指の名シーンだ。少し長めに引用する。
「怖いと思ったことは……ありませんか?」
「怖い?」
「年を取るとどんどん、リスクを取ることが怖くなるんじゃないですか?」
「怖いと思ったことは……正直ありますよ。……ただ、かけがえのないものが欲しくなることはありますね。──絶対に揺るがない、気持ちのよりどころのようなものが」
「そうですか。……朝尾さん、家族をつくってみてはどうですか?」
「私は、結婚にはもっとも向かない人間です」
「……そういう人だから、必要なんじゃないですか?」
問われた朝尾の脳裏に浮かぶのは、「夫婦ごっこ」をする花笑の姿だ。2012年の「結婚しない」(フジテレビ系列)から2年。「あえて結婚しない」道に進む役を演じた玉木宏が、今度は「あえて結婚する」道に揺れる役を演じるようになるとは……。

「きょうは会社休みます。」は全10話。最終話まであと2回。原作とは変更部分も大きく、さらに連載中。花笑と田之倉と朝尾、3人がどのような道を選ぶのか、まだ誰にもわからない。

(青柳美帆子)