「責任は果たしたが、複雑な気持ち」

【ライブドア・ニュース 26日 東京】 − 「責任を果たすことができてほっとした気持ちと、これで終わりなのかという残念な思いと、こもごもです」。破たん後も会社に残り、清算業務に当たった“山一マン”たち。その1人として海外拠点の清算を担当した佐藤法章さん(66)=東京練馬区=は、山一証券の最後の債権者集会を終えると、安堵と寂しさが入り交じった複雑な表情を見せた。

 佐藤さんは34歳だった1973年5月に、山一証券に中途入社した。オランダやロンドンなど長く海外で勤務し、本社の国際引受部で破たんの日を迎えた。「定年間近だったが、清算業務のために残ることを決めた」と話す。

 山一証券の子会社・関連会社は米、独、仏、伊など数十カ国にまたがり、資産の処分や税務当局とのやりとりなど作業は膨大で、99年の破産宣告後も激務は続いた。決まった休日が取れるようになったのは、ここ2年ほど。清算作業は「当初は2、3年で終わるつもりだったのに、7年もかかってしまった」と苦労の日々を振り返る。

 この日は債権者集会の後、東京地裁が破産手続き終結を決定。長かった幕引きの作業は、ようやく終わった。「明日からは、好きな翻訳を仕事にしていこうと思っています。契約書関係などでも、英語とスペイン語の力を生かしていきたい」。佐藤さんは笑顔で「第二の定年」後の人生を語った。【了】

ライブドア・ニュース 小木曽浩介記者