100円ショップのスマホてぶくろは使えるのか?高級スマホてぶくろ2,000円vs 100円の5番勝負

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冬になると必要なもの。コート、マフラー、そしててぶくろ。特に、ここ数年はスマホが普及し「スマホ対応てぶくろ」なんてアイテムもすっかり定着してきた。衣料店や家電量販店などでも「スマホ対応!タッチパネル対応!」と、てぶくろ大々的に宣伝されていた。スマートフォンの普及で、「スマホ対応てぶくろ」を持っているという人も増えていることだろう。

今やすっかり冬の必需品となりつつある「スマホ対応てぶくろ」だが、先日、100円均一ショップでも発見した。
そこで、疑問が湧いた。高級なものでは2,000円近いスマホ対応てぶくろもあるが、100円均一ショップの製品との差はどこにあるかということ。

●5つのガチバトルの先にあるものは?


写真左(緑)=2,000円近い値段のてぶくろ、右(黄色)=100円均一ショップのてぶくろ


高級品と100円ショップの「スマホ対応てぶくろ」は、価格差で言うとおおよそ20倍である。2,000円のてぶくろはメイド・イン・ジャパン、もう一方の100円てぶくろはメイド・イン・チャイナである。価格差が大きいため品質差もあるだろうが、気になるのは1点だ。

「100均のスマホてぶくろは使い物になるのか」である。
そこで、「2,000円のてぶくろ」と「100円均一ショップてぶくろ」との、無謀とも言えるガチバトル(比較)をしてみた。

●文字入力をしてみる
てぶくろをしたままスマホを使うケースは、屋外での電話に、メールの受信、そして、メールの返信。そう、文字の入力だ。
2,000円てぶくろ → 親指でも人差し指でも問題なく操作でき、フリック入力も可能だった
100円てぶくろ → 人差し指は文字入力、フリック入力も可能。親指は反応しないことがままあった。

●ゲームをしてみる
電車やバスの待ち時間などは、ゲームで暇つぶしをするケースだ。寒い冬は、てぶくろをしたままゲームなどをしたいものだ。よって、てぶくろをしたままゲーム(LINE ツムツム)をしてみた。
2,000円てぶくろ → 細かい操作も可能で、連続消し(コンボ)も可能。ストレスもたまらなかった。
100円てぶくろ → 人差し指の先では快適に操作が可能だったが、角度によっては反応しないことがあった。

●使い心地
スマホ対応てぶくろは、スマホを操作することも大事なのだが、てぶくろとしての使い心地が悪くては本末転倒だ。したがって、使い心地についても比較してみよう。
2,000円てぶくろ → 毛糸のような感覚で手の大きな私も指先が窮屈にならなかった。
100円てぶくろ → 内側にフリースのような素材を使っているのか、意外にも肌触りはこちらが上。しかしながら、すこし窮屈だ。

●いろんな指で操作してみる
どちらのてぶくろも、親指、人差し指、中指の操作に対応している。どの指で操作するかは人それぞれだろう。そこで、試しに全部の指で操作してみた。
2,000円てぶくろ → どの指、どの角度でも操作でき、違和感もなく操作できた。
100円てぶくろ → 親指の横がわが反応することがなく、画面のロック解除もできなかったが、それ以外は操作可能だった。

●冬のてぶくろが一番役立つ自転車での使い勝手を試す
最後は、防寒グッズであるてぶくろ本来の性能。そう、冬には必須となる自転車での利用だ。寒い朝や日が暮れた夜など、てぶくろは冬の自転車利用には必須アイテムとなる。

さて、「スマホ対応てぶくろ」は自転車での利用はどうだろうか。気温10℃、自転車で20分ほど走ってみた感触を確認してみる。
2,000円てぶくろ → 寒さは感じるものの、指先が冷えて痛くなるようなことはなかった。
100円てぶくろ → こちらも寒さ自体は感じるものの、2,000円てぶくろと大きな差は感じなかった。


実際に自転車で使ってみること20分!2つのてぶくろで40分!寒い!


このような結果となった。
あらかじめ了承いただきたいのが、筆者自身の感覚による比較というところであり、持つ人によって感想が変わる可能性があるかもしれない。

総合的な性能では、当然ながら2,000円てぶくろの圧勝だろう。その違いは、指先の処理にある。100円ショップ製品は指先のタッチパネル対応部が小さく、スマホの画面に指先を立てて使うようにしないと、上手く反応してくれない。しかしながら、2,000円のほうはタッチパネル対応部が多く取られており、指の腹の部分であってもある程度使えた。
また、サイズ感だが、筆者の手には100円てぶくろが少し小さく感じた。逆に手が小さい人であれば、100円ショップのてぶくろでもしっくり使えるという人もいるかもしれない。

てぶくろの仕上げについては、2,000円てぶくろのほうが縫い目なども細かく、ほつれにくそうだ。つまり100円ショップのてぶくろより長く使えると思われる。



てぶくろを裏返すと100円てぶくろ(右、黄色)のほうがすでにほつれていることがわかる


個人的には100円てぶくろは、1年ものと割りきって使うのであればアリだが、長く使うのであれば2,000円のスマホ対応てぶくろを選ぶと思う。


布施 繁樹