遺伝子情報を提供する「23andMe」、英国でも認可される

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詳細な遺伝子情報を個人に提供する23andMe社のサーヴィスが、英国で承認された。健康や祖先情報など100種類以上のデータを得られるが、米国では2013年から一部が禁止されている。

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カリフォルニア州に本拠を置く遺伝子企業の23andMe社は12月2日、詳細な遺伝子情報を個人に提供するサーヴィスの開始が英国で認められたことを明らかにした。

このサーヴィスは、健康、形質、祖先情報など100種類以上のデータを提供するもので、英国の研究倫理委員会から承認を得られたという。ただし、米国の食品医薬品局(FDA)は、いまでもこのサーヴィスの提供を一部禁止している(日本語版記事)。

英国の23andMe社が提供する125ポンド(約23,000円)の唾液採取キットは、診断検査を行うものではなく、嚢胞性線維症アルツハイマー型認知症パーキンソン病鎌状赤血球症といった遺伝性疾患に関わりのある遺伝子を特定するものだ。

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採取したサンプルは、オランダにある研究所に送られて分析されるが、この分析はサーヴィスの価格に含まれている。

利用者は、希望すれば、自分の遺伝情報をオンラインデータベースに提供して、研究者が新しい遺伝的関連を発見する手助けができる。23andMe社の統計によれば、すでに600,000人にのぼる利用者が、自分の遺伝情報をデータベースに提供することに同意したという。

米国のFDAは2013年11月、23andMe社に対して、米国でのキット販売を中止するよう命じた。その理由は、製品の売り込みに関する連邦政府のガイドライン違反があったというものだった。そこで同社は、英国においては、このサーヴィスが実際に病気を診断するものではなく、特定の遺伝病へのかかりやすさを示す遺伝子マーカーを特定するだけだという点を強調していた。

このような経緯から、米国の利用者が現在確認できるのは、祖先に関する情報と、未加工のデータだけだ。詳細なレポートが見られるのはカナダでサーヴィスを利用した場合のみだったが、今回これに英国が加わったことになる。

英国で以前に(米国の)23andMe社のサーヴィスを利用し、祖先情報しか確認できなかった利用者は、健康と形質に関するレポートも間もなく無料で見られるようになる。

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