ホーキング博士の意思伝達システムは「オープンソース」:四肢麻痺の患者に応用できる仕組み

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インテルはホーキング博士のために、効率的に意思伝達ができる新しいシステムを開発した。オープンソースのソフトを利用しているので、同様の障害を持つ多くの人に応用が可能だ。

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インテルは12月2日(米国時間)、スティーヴン・ホーキング博士専用につくられた新しい意思伝達システムを発表した。

このシステムはオープンソースであるため、世界で300万人にのぼる四肢麻痺や運動ニューロン病の患者に応用できる。

ACAT(Assistive Context Aware Toolkit:援助型コンテクスト認識ツールキット)と呼ばれるこのシステムは、インテルとホーキング博士の長年にわたる協力の賜物だ。

「わたしがこれまで使ってきたシステムはすでに20歳を過ぎていて、効果的な意思伝達が非常に難しくなったと感じていた。この新しいシステムはわたしの人生を変えるものであり、次の20年間うまく機能してくれることを望んでいる」と、ホーキング博士は述べている。

ACATによってホーキング博士の入力速度は2倍になり、日常的な作業の効率は10倍に向上した。キーボードアプリ「SwiftKey」から取り込まれた技術のおかげで、ホーキング博士が入力しなければならない文字は、全体で20%少なくなった。

ホーキング博士の運動ニューロン病は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)に関連するもので、症状は年とともに進行している。運動ニューロン病や四肢麻痺の患者は世界で300万人を超えるが、ホーキング博士のためにつくられたこのシステムは、オープンソースのソフトウェアに基づくため、多くの患者に合わせた応用が可能だ。タッチやまばたき、眉毛の動きなど、意思伝達のためのユーザー入力によってさまざまな機能を利用できる。

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なお、WIRED UKでは、読者3人がホーキング博士に質問できるイヴェントを12月10日にロンドンで開催する。応募方法などの詳細はこちら(締め切りは12月3日GMT)。

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