あの「ライヴァル」より実用性重視のタブレット、富士通「ARROWS Tab F-03G」:レヴュー

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NTTドコモから11月8日に発売された富士通製タブレット「ARROWS Tab F-03G」は、10.5型の有機ELディスプレイ搭載のハイスペックなタブレットだ。そんな製品を「ライヴァル」ユーザーであるぼくが、じっくり使い込んでレヴューする。

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WIRED
・10.5型ながら約433gと軽く、手によく馴染む
・地デジチューナー内蔵に防水でお風呂テレビにも最適

TIRED
・押し間違えしやすい設計が惜しい「スマート指紋センサー」

改めて語るまでもないことだが、タブレットという製品を扱う上では強力な「ライヴァル」が存在する。そして、ぼくはそのライヴァル機種を愛用しているのだが、そんなぼくの元にNTTドコモが発売する、富士通製タブレット「ARROWS Tab F-03G」が届いた。

10.5型のWQXGA(2,560×1,600ピクセル)の有機ELディスプレイとハイスペックを極めたタブレット──というのが、ARROWS Tab F-03Gに対するぼくの認識だったが、実物に触れた体験は、予想外、いや予想以上に驚きの連続だった。

まず、ARROWS Tab F-03G実物を手に持つと──10.5インチの画面に約433gという重量は見た目以上に軽く、8.5个遼楝里六廚辰討い唇幣紊貿い──背面の手ざわりが柔らかいこともあり、ぼくがARROWS Tab F-03Gを手に持った実感は「ペラペラの板のよう」だった。

けれども、表面の10.5型の有機ELディスプレイはキズが付きにくいことで有名な「Corning Gorilla Glass3」を採用しているし、IPX5/IPX8対応の防水・防塵性能を備えている(ちなみに、ぼくの所有している旧機種の“ライヴァル”は見た目よりも重く、お風呂には持ち込めない上に、落とすとすぐに画面のガラスが割れる)。

ARROWS Tab F-03Gのそんな実物を見て、どうせならコイツを徹底的に使い倒してみようという気になった。


まずは、「おまじない」として、ホーム画面の設定を「スタンダード1」に変更する。不必要にメニューをつくり込んで経験者のひんしゅくを買うのは、国産メーカーの悪いクセだ。この「スタンダード1」の設定ならAndroid標準のアプリ切り替え操作も使えるし、NTTドコモのクラウドサーヴィスや、ARROWS Tab F-03G独自の実用的なアプリ類へのアクセス手段も残されるためだ。

実用的なアプリ類──簡単に言い切ってしまったが、この標準で用意されたさまざまなアプリと独自機能こそが、ARROWS Tab F-03Gの美点であることを強調しておこう。

まずは「テレビ」──そう、ARROWS Tab F-03Gは地デジのテレビ放送を、外部機器の助けなく視聴できる。携帯機器向けのワンセグではなく、大画面テレビと同じ地デジの放送を、外部の周辺機器や補助アンテナを立てることもなく、だ。

10.5インチはテレビ画面としてはそれなりに大きく、WQXGA(2,560×1,600ピクセル)の情報量は大画面テレビ以上にハイクオリティで、有機ELによる200万:1の超ハイコントラストは鮮やかで美しい。しかも、ワンセグ・フルセグの録画にも対応しているので、指先でつまんでキッチンやお風呂の水場に持ち出し、家中を持ち歩くテレビとして見ても実に都合がいい。

もうひとつ、ARROWS Tab F-03Gがテレビとして優れている点を挙げるなら、スピーカーが画面の両サイドに設けられ、ダイレクトに音を鳴らす点がある。さらには「Dolby Digital Plus®」のヴァーチャル・サラウンド技術が組み込まれ、正面で観た際の臨場感は抜群だ。

それから、オーディオ・ヴィジュアル機器に詳しいぼくとしては、家庭内の録画機器の番組をネットワークで再生する「DiXiM Player」が標準で組み込まれていることも、マニアックだが歓迎したい。

ARROWS Tab F-03Gは本体がとても軽くWEBサイト表示も高速なので、ソファに座りながらネット情報を検索したり、YouTubeでムーヴィーを見たりといった、日常使いの用途にも向く。文字入力の変換が賢い「Super ATOK ULTIAS」なのもストレスがない。

そんな、一般的なタブレットらしい操作をしていて気付いた実用的な機能が、画面の左右合計10箇所から画面内に指をスライドすることでサブメニューを開ける「スライドイン」だ。

いま見ている画面を表示したままスライドインして、画面内の文字列を文字としてコピーする「なぞってコピー」が働くのは便利だし、またランチャー設定で他のアプリ(標準では「翻訳」や「電卓」「テレビ」などが登録され、カスタマイズも可能)を即座に呼び出せる。

ホーム画面やアプリ一覧を経由せずに別のアプリに飛べるランチャーという発想は、タブレットをすでに使い込んだ経験のあるユーザーこそ有用性を認める芸の細かい作り込みだ。

逆にぼくが戸惑ったのが、ARROWS Tab F-03Gの特長のひとつでもある指紋認証に対応した「スマート指紋センサー」だ。

ハードボタンに見えるこのボタンは画面の横の目立つところにあり指紋認証によるロック解除などで使うのだが、不用意に押すと電源ボタンと同じ動作をし、ロック画面に戻る。そして、アプリ操作に戻るにはセキュリティロックの解除が必要だ。

もちろん、少し操作を覚えたらそんな押し間違いはなくなる反面、とても押しやすい位置にあるこのセンサーが普段はホームボタンとして動作すれば重宝しそうなのに──と、思えてしまった。

長々と機能を語ってみたが、おそらくぼくがレヴューした項目は、ARROWS Tab F-03Gの全機能の半分にも満たないだろう。

もしかしたら、屋外で実用性を発揮するWi-Fiと3G/LTEのマルチコネクションや、指紋認証だけでなく顔認証もできるセキュア性能、手袋をしたままのタッチパネル操作や、ファミリー向けも用意されたホーム画面に惹かれる人もいるのかもしれない。

ただ言えることは、ぼくの挙げたどれもが“ライヴァル”には存在しないファンクションであること。

ハイスペックには心惹かれず、そしてタブレット自体には慣れているぼくが、改めてタブレットに何を求めているのか──ARROWS Tab F-03Gの良さは、そんなユーザーの実用性を追求した国産メーカー流の、隅々にまで行き渡った作り込みにこそあるのだ。

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ARROWS Tab F-03G|富士通

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