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厚生労働省は2日、2014年10月の毎月勤労統計調査(速報、事務所規模5人以上)を発表した。それによると、10月の現金給与総額(1人平均)は前年同月比0.5%増の26万7,935円となり、8カ月連続で増加した。ただし、現金給与総額に物価変動の影響を加味した実質賃金指数は前年同月比2.8%減と、16カ月連続で減少した。

所定内給与は前年同月比0.4%増の24万2,370円と5カ月連続の増加。所定外給与は同0.4%増の1万9,673円と19カ月連続の増加。所定内給与と所定外給与を合わせた「きまって支給する給与(定期給与)」は同0.4%増の26万2,043円と8カ月連続の増加。ボーナスなどの「特別に支払われた給与」は同6.0%増の5,892円となった。

現金給与総額を就業形態別に見ると、一般労働者は前年同月比0.6%増の34万837円、パートタイム労働者は同0.3%減の9万4,359円となった。

総実労働時間は前年同月比0.4%増の148.7時間。このうち、所定内労働時間は同0.4%増の137.7時間、所定外労働時間は同0.8%増の11.0時間だった。また、製造業の所定外労働時間は同2.5%増の16.2時間、季節調整値では前月比1.8%増となった。

常用雇用者数は前年同月比1.6%増の4,707万3,000人。就業形態別では、一般労働者が同1.5%増の3,313万人、パートタイム労働者が同1.7%増の1,394万3,000人となった。産業別では、製造業が同0.2%減、卸売業、小売業が同0.5%増、医療、福祉が同2.8%増などとなった。

(御木本千春)