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Texas Instruments(TI)は12月1日、高い過渡電圧から電子機器を保護するデジタルアイソレータ「ISO7842」ファミリと絶縁型デルタシグマ型モジュレータ「AMC1304」ファミリを発表した。

「ISO7842」ファミリは、業界最高クラスの絶縁特性を実現した強化アイソレータで、最低40年の全製品寿命期間にわたって1500Vrmsの動作時ブレークダウン電圧に耐える絶縁特性を提供する。一方、「AMC1304」は、シャント電流によるモニタリング向けに、絶縁特性の強化と同時に、クラス最高レベルの精度と業界最小クラスの消費電力を実現する。

具体的には、「ISO7842」ファミリは、DIN V VDE 0884-10規格に基づく、8000V(最大値)の過渡過電圧の強化絶縁特性を提供する。さらに、UL1577規格に基づく5700Vrmsの絶縁定格を提供し、ULレコグナイズドコンポーネントやDIN V VDE 0884-10認証の取得に必要な5000Vrms(代表値)の定格値を超過達成している。また、競合製品を最大50%上回る、業界最高クラスの1500Vrmsの動作電圧を提供する他、100kV/μsと高いCMTI(コモンモード過渡耐性)を提供し、ノイズの多い動作環境下で通信の信頼性を向上させる。加えて、1万2800VPEAKと業界最高のサージ電圧保護定格により、瞬間的な高電圧パルスに対する耐性を実現し、電子デバイスを電圧スパイクから保護する。そして、100Mbps超のデータレートで高精度のタイミングと低ジッタを実現している。

一方の「AMC1304」ファミリは、オフセット誤差が150μV(最大値)、ゲイン誤差が±0.3%で、業界最高クラスのDC性能を提供する。温度ドリフトは業界最小クラスで、-40℃〜+125℃の全動作温度範囲で高い精度を実現している。さらに、AC性能は、モータ制御における最小限の歪みやノイズを実現する。また、消費電力は1次側が7mA(最大値)、2次側が5mA(最大値)である他、入力電圧範囲は±50mVで、システムの総合消費電力を最大80%低減している。加えて、同ファミリのうち4品種は、LDO(低ドロップアウト)レギュレータを集積し、レギュレーションを行っていない電源にもモジュレータの接続が可能。モジュレータインタフェースとsincフィルタを集積した同社のC2000 Delfino「TMS320F2837x」や「TMS320F2807x」の各マイコン製品との組み合わせにより、複数のアナログ信号の高精度で高効率な取得が可能になり、システム性能を向上できる。この他、7000V(ピーク値)の強化絶縁耐圧、1万Vのサージ耐圧、1000Vrmsと1500Vdcの動作電圧を提供する。耐圧性能については、UL 1577規格のULレコグナイズドコンポーネントやDIN V VDE 0884-10認証要件に適合している。

なお、「ISO7842」は強化絶縁デジタルアイソレータ製品ファミリの最初の製品で、4チャネルを有する。今後、1、2、3チャネル製品も追加される予定。「ISO7842」は現在量産出荷中で、その他の製品は2015年第1四半期に供給開始の予定。また、LDOとCMOSインタフェースを集積したデルタシグマ型モジュレータ「AMC1304M25」と「AMC1305L25」は、±50mV〜±250mVの入力電圧範囲に対応した7品種で構成されている。「AMC1304M25」と「AMC1305L25」はサンプル出荷中で、量産出荷は2015年初めに開始される予定。そして、これらの製品のパッケージはSOIC-16DW。価格は1000個受注時で「ISO7842」が3.49ドル、「AMC1304M25」が3.80ドル、「AMC1305L25」が3.50ドルとなっている。

(日野雄太)