「このままでは、把瑠都(バルト)の二の舞になるのでは……」

角界関係者がこう不安を口にするのは、9月場所で横綱・白鵬に次ぐ13勝2敗の好成績を上げ、新入幕から関脇へのスピード出世を遂げた"モンゴルの怪物"逸ノ城(21)のことだ。

「192センチ、199キロの巨体を武器に旋風を起こし、多くの親方から"将来の横綱間違いなし"と太鼓判を押されましたが、11月場所は、6勝5敗(11月19日現在=以下同)と苦戦しています」(スポーツ紙記者)

確かに、今場所の直前、帯状疱疹で緊急入院するなど、万全の体調で土俵に臨めていないこともあるのだろう。だが、前出・角界関係者は、逸ノ城には大きな弱点があると指摘する。

「まず、注目を浴びたことで、タニマチが彼に夜遊びを教え、練習時間が減っていること。それと、腰が高い。力士は相手の懐に入り込むことが重要ですから、胴長短足の体型が有利。足の長い逸ノ城は、相撲の世界では不利なんです」

そして、最大の弱点は、「彼の相撲には型がない。あの巨体を生かしての力技だけで三役入りしたので、基礎を学ぶ時間がなかった。力技は体にかかる負担が大きいですからね。ケガが心配されます」(前同)

実は、逸ノ城と同じ弱点の持ち主が冒頭の、"エストニアの怪人"把瑠都だった。

把瑠都も198センチ、189キロの巨体を武器に、新入幕場所で11勝4敗の好成績を収め、力技で一気に番付を駆け上がっていった。

「横綱への昇格を確実視されていましたが、新入幕から5か月後に膝を故障。その後、ケガと闘いながらの力士生活を余儀なくされ、横綱となることなく、昨年29歳の若さで引退してしまった。逸ノ城も把瑠都と同じ轍を踏むのではと懸念されているんです」(同)

その一方で、株が再浮上しているのが、日本人力士の星・遠藤(24)だという。

「遠藤は横綱・輪島大士を輩出した伝統ある日本大学相撲部の出身。大学時代に基礎は仕込まれていますからね。先場所は3勝12敗と負け越しましたが、今場所は6勝5敗。柔軟な下半身や重心の低さを見るに将来性は逸ノ城より上でしょう」(角関係者)

近い将来に訪れるであろう、遠藤と逸ノ城の"綱取り争い"は遠藤が制す!?