精力旺盛で果敢に女性にアタックできる男性を“肉食系男子”と呼ぶが、
 「実際、肉をよく食べる人はアッチのほうも強いんです。なぜなら、肉は男性ホルモンのテストステロンの分泌を良くしてくれるからです」
 こう説明するのは医学博士の志賀貢氏だ。

 ご存知の通り、男性の場合、テストステロンが減少すると性欲も弱くなる。しかも一般的に、男性は30歳をピークにテストステロンが減少するため、それをまかなうためにも、肉をよく食べるべきなのだ。
 「最近は男性もダイエットとして、低カロリー、低たんぱく食、菜食主義を始める人が増えていますが、私はオススメできません。確かに太り過ぎはよくありませんが、タンパク質が不足し、カロリー摂取も十分でなければ、どんどん男性機能が衰えてしまうからです」

 ベストなのは、肉をよく食べて、しっかりと運動をすること。とはいえ、中高年でメタボ気味の男性は基本的に運動嫌いで、楽をして痩せようとする傾向がある。その結果、肉を控えるといった食事制限をしてしまうのだが、これがよろしくないのだ。
 「ただし、肉といっても何でも食っていいわけではない。脂質の高い肉を摂取し過ぎれば余分な脂肪がつき、体脂肪率が跳ね上がってしまい、それもまた精力減退を招くのです。アスリート選手のように、高タンパク・低脂質の肉を取るように心掛けるべきです」

 では、テストステロンの分泌を盛んにして脂肪をつけすぎない肉の種類は何か。それぞれの部位を見てみよう。
 まずは牛肉からだ(すべて100グラム当たり)。
・肩ロース(脂身付き)…タンパク質=17.9グラム、脂質=17.4グラム。
・サーロイン…タンパク質=17.4グラム、脂質=23.7グラム
・もも(脂身付き)…タンパク質21.2グラム、脂質=9.6グラム。
 「見ての通り、もも肉は高タンパクで、低脂質ですよね。つまり、牛肉の中では『もも』がオススメといいうわけです。ちなみに高価ですがヒレ肉はタンパク質20・5グラムに脂質4.8グラムと最強です」

 続いて豚肉。
・ロース(脂身付き)…タンパク=19.3グラム、脂質=19.2グラム。
・バラ…タンパク質=14グラム、脂質=34.6グラム。
・もも(脂身付き)…タンパク質=20.5グラム、脂質10.2グラム。
 「豚肉もやはり『もも』が一番です。また、意外に良いのはボンレスハムで、タンパク質18.7グラムに対して、脂質が4.0グラムと非常に少ない。オススメです」

 最後に、もっとも低カロリーで低脂質の鶏肉。
・もも(皮付き)…タンパク質=16.2グラム、脂質=14.1グラム。
・ムネ(皮付き)…タンパク質=19.5グラム、脂質=11.6グラム。
・ささみ…タンパク質=23.0グラム、脂質=0.8グラム。
 「一目瞭然で、『ささみ』がスゴイことがわかるでしょう。タンパク質が高いうえ、脂質はほぼない。アスリートが鳥のささみをよく食べるのも当然の話です」

 これらのデータを踏まえておくと、肉もたらふく食えるはずだ。さあ、真の絶倫肉食系男子になろうではないか。

志賀貢
医学博士。内科医として診療する傍ら、260作以上の小説やエッセイを執筆。また、性感研究の第一人者で『かなりHな夜の教科書』(河出書房新社)など、医学的見地に基づいたSEX&口説き術にまつわる著書も多数。