睡眠と湿度をテーマにパネルディスカッションが行われた

写真拡大

ちゃんと寝た方がいいのは分かっていながら、忙しくて睡眠時間が取れないなど、充実した睡眠がとれない人は多いだろう。特にこれからの季節は乾燥も気になるところだ。

睡眠と湿度をテーマに、三菱電機とオムロン ヘルスケアは「保湿と快眠セミナー」を2014年11月26日、ワテラスタワー(東京都千代田区)のcafe104.5で開催した。

「かくれ不眠」が増えている

セミナーはフリーアナウンサーの本田朋子さんが司会を務め、杏林大学付属病院精神神経科の古賀良彦教授、快眠セラピスト・睡眠環境プランナーの三橋美穂さんがパネリストとして登壇。「睡眠環境への新アプローチ かくれ不眠と乾燥対策」をテーマにしたパネルディスカッションが行われた。

古賀教授によると、睡眠不足の自覚がない「かくれ不眠」の人が増えているという。寝不足でも自分は大丈夫と考えたり、生活が不規則になっていたりする人に多いそうだ。古賀教授は「睡眠不足は昼間の活動に影響します。これまでは寝つきがよくなること、寝る前のことばかり研究されてきましたが、最近は寝ている間のことも大切だと注目を集めています」と話し、睡眠中の環境に眼を向けるべきだと訴えた。

三橋さんも「ぐっすり眠れないと新陳代謝が悪くなり、ターンオーバーが進まず、肌があれたり、シミができたりしてしまいます」と指摘。睡眠時間だけでなく、その「質」が大切だという。

2人の話を聞いた本田さんは「忙しい時は取材現場からの帰りの車でいつも爆睡。睡眠時間は取っていたつもりでしたが、ちゃんと寝ないと次の日はカミカミで、仕事に響きました」とフジテレビの局アナ時代を振り返った。

三橋さんは「ぐっすり寝るまで、五感のうち最後まで意識があるのは触覚です。布団が湿気ていたり、部屋が乾燥したりしていると深い睡眠に至らない場合があります。朝まで快適に寝るためにはきちんと保湿することが大切です」という。睡眠と湿度の関係については古賀教授も「適度に保湿されていないと、寝ていても途中で目が覚める『中途覚醒』という不眠症状につながってしまいます」と指摘している。

寝る環境にも気配りを

三菱電機が行った睡眠時の乾燥に関するアンケート(20〜60代の男女210人が参加)によると、約77%の人が「乾燥が気になる」と回答している。そのうち半数以上の人が「朝起きるとのどや鼻が乾いている」と不満を持っているという。睡眠中の湿度について、多くの人が気にしていることが分かる。

両社が開発までに技術協力し、11月中旬に発売した「パーソナル保湿機」(オープン価格、市場価格は3万円前後)は部屋全体に湿度を加えるのではなく、寝具の近くに設置すると人の顔周りを集中的に保湿。のどや鼻、肌にうるおいを与えることができる。

記者は会場で「パーソナル保湿機」の効果を体験してみた。数10センチ離れたリクライニグチェアに寝転ぶと、実際に顔周りへピンポイントな蒸気を感じる。担当者は「顔だけに適度なスチームが当たるので部屋の結露を抑制できます。運転音も静かで、ランプも最低限に抑えているので、寝る時も気になりません」と特長を語った。

寝ている間の湿度について、古賀教授は「より長く、よい睡眠には保湿のことも考えてください」と話す。三橋さんは「これまで寝ている時のことは意識が低かった。これからは湿度など寝る環境にも気配りしてほしい」と語った。